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'13/8/27

エディオン、リクシルと提携



 家電量販のエディオン(広島市中区)は26日、住宅設備最大手のLIXIL(リクシル)グループ(東京)と資本・業務提携したと発表した。リクシルを引受先とする第三者割当増資を9月11日までに実施し、リクシルが筆頭株主となる。家電の販売が低迷する中、成長が見込まれる住宅リフォーム事業を強化する。

 エディオンは増資によりリクシルから約49億円を調達し、リフォームコーナーを備えた店舗の出店経費などに充てる。リクシルの出資比率は8・00%となり、3月末時点で8・14%だったエディオングループ社員持株会(増資後7・68%)を抜いて筆頭になる。

 エディオンはリクシルからトイレやキッチンなどの商品を仕入れている。提携で従来の取引を増やすほか、窓やドアなどの共同開発に乗り出す。販売網を広げたいリクシル側と思惑が一致した。

 エディオンの2013年3月期決算は、テレビの需要減などが響き、26億4千万円の純損失を計上。4年ぶりの赤字となった。今後も家電販売の大きな改善は望めないとみて、リフォーム事業を重要な収益源に位置づける。

 エディオンはこれまで、持ち株会社の下に家電量販を増やしてきた。エディオン本体が他業種から出資を受けるのは初めて。リクシルに出資する予定はない。

 エディオンは「協力関係を深めるための提携であり、リクシルの傘下に入る考えはない」と説明。役員を受け入れる予定はないとしている。リクシルは「エディオンの店舗を顧客との接点に活用したい」としている。




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