(平成10年10月14日)
北朝鮮への潜水用具輸出で外為法違反

偽ドル・スーパーK と 加藤紘一

貿易会社 「大進商事」 と 「加藤 紘一」 とのつながり


 北朝鮮への潜水用具を輸出し、外為法違反で摘発された貿易会社 「大進商事」 の背後に 加藤 紘一・前自民党幹事長の影。

「大進」 と加藤の 「点」 は “北朝鮮疑惑” で一本の 「線」 でつながる。

 加藤サイドが 「政敵と公安のデッチ上げだ」 と言っていたという怪文書には、このつながりが詳しい。
 今回の摘発は 「加藤、北鮮疑惑」 解明の入口か。

 以下、その 「怪文書」 を掲載する。



偽ドル・スーパーK と 加藤紘一

 『スーパーK』 の流通に北朝鮮政府の関与が取りざたされている矢先、姫路市内の金融機関でも 『スーパーK』 とみられる百ドル札一枚が発見された。

 『スーパーK』 はこれまで世界各地で 700億ドルが出回っているといわれているが、昨年国内で見つかった 『スーパーK』 は 472枚。このうち 54枚が 『スーパーK』 だった。

 しかも、この 54枚の 『スーパーK』 は北朝鮮系企業の近海商事が北朝鮮への輸出を目的に 95年6月に中古車を購入した際の代金5万ドルの手付け金としてその中古車の販売元でこれも同じ北朝鮮系の大進商事(渋谷)の銀行口座に振り込まれていたもの。
 大進商事の社長はかって東海商事の副社長を務めていた人物。

 さらに東海商事の有力取引先である新日本産業が過去 20回にわたって偽ドル識別機を北朝鮮へ輸出。新日本産業の吉田猛社長が一昨年の渡辺美智雄を団長とする与党訪朝団に加藤紘一秘書の肩書きで参加していたことからこの一連の偽ドル事件が加藤紘一代議士と北朝鮮との新たな疑惑として浮上してきている。

 加藤代議士については、すでに先の予算委員会において新進党の米田建三代議士が北朝鮮へのコメ支援問題をめぐる加藤疑惑を追求している。

 米田代議士は北朝鮮に対する第二次援助米 20万トンの中に 『援助米には輸入米を当てる』 としていた閣議決定に反し全体の約3割が国産米にすり替えられていたことを指摘。

 一連の援助米の調達、保管、北朝鮮への輸送に加藤代議士の事務所代表である佐藤三郎(株)コウショウ社長や前述の吉田猛新日本産業社長が関与していたことを外務省が認めたため、かねてから噂されていた加藤代議士と北朝鮮とのただならぬ関係を裏付ける結果となった。

 さらに北朝鮮が手配した援助米運搬船を使ったサリン原材料の不正輸出が神戸で摘発されたことが加藤代議士の党内での影響力に微妙な陰を落としている。