2013年08月27日 (火)
【13/08/26 精神科医師A
宇都宮一典教授とDIRECT試験
[ Diabetes Frontier 24(1)70-74、 2013Feb
『炭水化物制限食の現状と課題』
東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科
好川有希子、宇都宮一典
P70-71
2008年に報告されたDIRECT (Dietary Intervention Randomized Controlled Trial ) 試験は比較的長期における体重変化を観察した研究であり、肥満患者322人を対象に摂取カロリー・脂肪制限食、地中海食、炭水化物制限食3群に割りつけ、2年間の追跡がなされている。2年終了時点での食事遵守率84.6%と高く、体重減少に関しては低脂肪食で2.9kg、地中海食で4.4kg、低炭水化物食4.7kgであつた。しかし各群の体重変化を追ってみると、その差は6カ月時点で顕著になっているがその後はそれぞれの差がなくなっている(図1)。この研究の結果を受けて、米国糖尿病学会(ADA)は減量に対して炭水化物制限の有効性を認める際に「2年まで」という文言を付記している。
2012年に本研究4年後のフォローアップ調査の結果が報告された。322人の被検者のうち259人が参加の呼び掛けに応じ、うち67%は介入時の食事療法を継続、11%は異なる食事療法をしてお22%は食事療法をやめていた。試験開始時に比較して6年後に脂肪制限食群では0.6kgの体重減少が残存していたが、統計学的に有意な変化ではなくなっていた。一方地中海食群では3.1kg、炭水化物制限食群では1.7kgの体重減少が残存し、いずれも統計学的に有意な変化であった(図2)。2年後の介入終了時点で最も減量効果の大きかった炭水化物制限食の効果は6年後の時点では地中海食群より劣っており長期間の効果を見い出すことがいかに難しいかを示すものと理解できる。 ]
□
このように、Diabetes Frontier 2013年2月号では、Direct試験の2012年報告で、はっきりと、炭水化物制限食に有意差があったと明記している。つまり元論文を読み、その内容を正確に理解していると断定できる。
内分泌・糖尿病・代謝内科2013年7月号で「有意性を失っており」と書いたのは、元論文を詳しく読んでいなかったから間違えた、というわけではない。それではどうしてこう書いたのか?という疑問が当然でてくる。想像だが、能登洋氏の文章を読み、不利な内容をまじめに書く必要はなく、ごまかせばよいと思ったのであろう。
つまり「捏造」であろう。】
精神科医師A さん。
情報をありがとうございます。
宇都宮一典教授
Diabetes Frontier 2013年2月号では、確かに
『Direct試験4年後の2012年フォローアップ調査・・・
地中海食群では3.1kg、炭水化物制限食群では1.7kgの体重減少が残存し、
いずれも統計学的に有意な変化であった』
と正しい解釈を記載しておられます。
ところが、
内分泌・糖尿病・代謝内科2013年7月号では
『低炭水化物食による体重減量効果は, この間に有意性を失っており』
と全く異なる虚偽の記載に変えておられます。
この経過をみると、ご指摘通り、宇都一典教授、
有意差があったことを、ご存知だったことは明白です。
それにも関わらず『有意性を失っており』と
捏造の文章をお書きになったのは科学者として、
失格ですね。
残念です。
糖質制限食を批判したいがために、論文解釈を捏造とは
いやはや墓穴を掘られたようです。
江部康二
宇都宮一典教授とDIRECT試験
[ Diabetes Frontier 24(1)70-74、 2013Feb
『炭水化物制限食の現状と課題』
東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科
好川有希子、宇都宮一典
P70-71
2008年に報告されたDIRECT (Dietary Intervention Randomized Controlled Trial ) 試験は比較的長期における体重変化を観察した研究であり、肥満患者322人を対象に摂取カロリー・脂肪制限食、地中海食、炭水化物制限食3群に割りつけ、2年間の追跡がなされている。2年終了時点での食事遵守率84.6%と高く、体重減少に関しては低脂肪食で2.9kg、地中海食で4.4kg、低炭水化物食4.7kgであつた。しかし各群の体重変化を追ってみると、その差は6カ月時点で顕著になっているがその後はそれぞれの差がなくなっている(図1)。この研究の結果を受けて、米国糖尿病学会(ADA)は減量に対して炭水化物制限の有効性を認める際に「2年まで」という文言を付記している。
2012年に本研究4年後のフォローアップ調査の結果が報告された。322人の被検者のうち259人が参加の呼び掛けに応じ、うち67%は介入時の食事療法を継続、11%は異なる食事療法をしてお22%は食事療法をやめていた。試験開始時に比較して6年後に脂肪制限食群では0.6kgの体重減少が残存していたが、統計学的に有意な変化ではなくなっていた。一方地中海食群では3.1kg、炭水化物制限食群では1.7kgの体重減少が残存し、いずれも統計学的に有意な変化であった(図2)。2年後の介入終了時点で最も減量効果の大きかった炭水化物制限食の効果は6年後の時点では地中海食群より劣っており長期間の効果を見い出すことがいかに難しいかを示すものと理解できる。 ]
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このように、Diabetes Frontier 2013年2月号では、Direct試験の2012年報告で、はっきりと、炭水化物制限食に有意差があったと明記している。つまり元論文を読み、その内容を正確に理解していると断定できる。
内分泌・糖尿病・代謝内科2013年7月号で「有意性を失っており」と書いたのは、元論文を詳しく読んでいなかったから間違えた、というわけではない。それではどうしてこう書いたのか?という疑問が当然でてくる。想像だが、能登洋氏の文章を読み、不利な内容をまじめに書く必要はなく、ごまかせばよいと思ったのであろう。
つまり「捏造」であろう。】
精神科医師A さん。
情報をありがとうございます。
宇都宮一典教授
Diabetes Frontier 2013年2月号では、確かに
『Direct試験4年後の2012年フォローアップ調査・・・
地中海食群では3.1kg、炭水化物制限食群では1.7kgの体重減少が残存し、
いずれも統計学的に有意な変化であった』
と正しい解釈を記載しておられます。
ところが、
内分泌・糖尿病・代謝内科2013年7月号では
『低炭水化物食による体重減量効果は, この間に有意性を失っており』
と全く異なる虚偽の記載に変えておられます。
この経過をみると、ご指摘通り、宇都一典教授、
有意差があったことを、ご存知だったことは明白です。
それにも関わらず『有意性を失っており』と
捏造の文章をお書きになったのは科学者として、
失格ですね。
残念です。
糖質制限食を批判したいがために、論文解釈を捏造とは
いやはや墓穴を掘られたようです。
江部康二
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