少年の更生、地域の力で 「BBS」大会日田で初開催 [大分県]
少年の更生や非行防止の活動に取り組む「BBS連盟」の九州地方大会が24、25の両日、日田市三本松のパトリア日田などで開かれ、九州・沖縄8県の会員ら約200人が参加した。
BBSは「Big Brothers and Sisters Movement」の略。スポーツやレクリエーション、相談などを通し、非行少年を親身になって立ち直らせようとする人たちの集まりで、戦後に活動がスタート。九州でも1940年代後半、熊本県を皮切りに各地で活動が始まった。九州地方大会は今回で62回目。大分県内での開催は9回目となるが、日田市では初めてという。
24日は、シドニーからロンドンまで4大会連続でパラリンピックの車いすレースに出場し、銀と銅のメダルなどを獲得した広道純さん=大分市=が「おかえり~出会いから学んだ、立ち直りを支える地域の力、家族の力」と題して講演した。
25日は三つの分科会があり、臨床心理士や更生保護法人の施設長を講師に非行少年の心理やBBSの未来について考えたり、江戸時代最大の私塾「咸宜(かんぎ)園」跡も訪れ、多くの逸材を輩出した広瀬淡窓の教育法などを学んだりした。
=2013/08/27付 西日本新聞朝刊=