この記事は10/06(Sat)~10/08(Mon)の3日間にわたって開催された、日本バックギャモン協会(JBL)主催のイベント・バックギャモンフェスティバルの参戦レポートの後編です。前編はこちら


幸い、JBLからの刺客は来なかったので、無事アップできましたー。(おいおいおい)

さて。やっと13:00になって、日本選手権・初心者戦のはじまり、はじまり!

写真 2012-10-06 13 05 00

開会式。実行委員長の望月正行氏(2009年の世界チャンピオン)のご挨拶。


「初参加した時、初級戦では1回しか勝てなかったけど、その1回勝てたことによって、今まで続けてこれたんだと思います」


とおっしゃられていて、今回参戦して唯一、心洗われる瞬間だったなあ、と。やっぱ世界チャンピオンとなると、言うことが違う。てか、チャンピオンに実行委員長やらせる、ってどうなのよ。日本の至宝だぞ、おい。事務仕事でいろいろ走り回ってらっしゃったしさー。何させてんねん、どいつもこいつも。


ちなみに俺がバックギャモンを本格的に始めたきっかけは、1年前に、ドロッセルマイヤーズ主催のバックギャモン初心者会で、初めて対人戦やった際に、たまたま勝ち点が同点の面子の中、じゃんけんで一人勝ちして優勝し、望月さんからサイン入りの『バックギャモン・ブック』を頂戴し、2ショット写真を撮って頂いたことだったりします。ま、もちろん望月さんは覚えてらっしゃらないだろうけど…


いろいろ心軋むようなことはあったけど、心新たに、3時間の初心者戦に挑みます。


ルールは、上記に記載したもののほか、敵駒が自陣6マスにいる状態で自駒を全部ゴールさせる「バックギャモン勝ち」で3点。敵駒が1個もゴールしないうちに自駒を全部ゴールさせる「ギャモン勝ち」で2点。負けた側は各々、-3点、-2点ね。それ以外の勝ちなら1点(負けは-1点)。


で、1プレイやって得点を付けたら、いったん係の方へ持って行って次のマッチング。これを繰り返し、トータル得点を競う、という形式です。


中級あたりになると「ダブリングキューブ」と言って、途中で点数を倍加させるシステムが加わるんだけど、今回は一期一会、いろんなプレイヤーと次々当たって、たくさんプレイするようになっております。


3時間で9戦。もう1戦くらいできそうな感じではあったけど…ええとね。正直、心が折れちゃってな。今日はほんとによく心が折れる日だな、おい。


最初の2戦で、2回ともギャモン負けを喫してしまって…-4点ですものなー。取り返すの相当大変なのよ。


だいたいねえ。ギャモン勝ちなんて、素人じゃなかなかできるもんじゃないんですのよ。ましてやバックギャモン勝ちなんて、運も相当味方してくれないと無理。で、そこまでやっても3点しか取り返せないってのがな。点数計算がシンプルだよねー。ある意味潔い。

ああそうそう。さっきの「200文字でルール説明」の際に端折ったけど、相手の駒の攻撃を受けて除去された駒が復帰する際にも「相手の駒が2個あるところには入れない」ってのが適用されるのね。つまり、復帰予定のところに敵が2個ずつ並べてたりすると、いつまでも復活できないのです。で、除去された駒が復活するまで、他の駒は進められないの。


例えばね。5の位置を敵が封鎖してる状況で、5のゾロ目が出たりすると、目も当てられないのさあ。そして、この日はどうも「5のゾロ目」の特異日だったらしく、精密に1/6になるよう確率を調整されているはずのプレシジョンダイスが、何故か「そこで出るのはやめてー」と思った時に限って5のゾロ目をやたら出すの。最初のギャモン負けの時なんざ、3連続で5のゾロ目が出て…そりゃ、折れない方がおかしい。


その後、中学生くらいのお嬢さんとかにも手も無く捻られ、しかも


「こういう時は先にインナーに送り込んだ方がいいと思いますよ」


などと指導されたりもして。うわーこいつ、女子中学生じゃなかったら絞(自主規制)とか思って、更にばきばきに折られまして。大会中に相手の打った手にツッコミ入れるのは、マナーに反するし、ルールにも抵触しかねないと思うけどな、念のため。


3時間戦い続けて、結果。


2勝7敗。スコア-7点。


プレイ相手のフルネーム書かれてるんで、スコアカードはアップしないけど。いやあ、ここまで負けまくるとは。


…もうねえ。結果発表を聞く元気すらなかったので、とっとと退散しちゃったの。ま、甥っ子が家に来てたんで、夕飯前には帰宅して一緒に食べなきゃいかんかったから、ってのはあったけどさ。


係員の方の計らいで、と言うかほとんどお情けで、特別に参加賞の「キティちゃん根付 カジノディーラー風」を頂いたけど、崩壊した心の埋め合わせには程遠く。


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来年までの課題が、たっぷりできたわ。俺もそうだが、JBLも頑張れ。


いやほんとに頑張って下さい。世の中にはもっと多人数相手に、もっと低料金で、まともに運営しているゲーム大会はいくらでもあります。「バックギャモンで強い」ってのは、協会員である以上は当然必要なことなのかもしれませんが、「日本におけるバックギャモンの普及」を目的として設定しているのならば、もう少しいろいろ改善していかないとダメなんじゃないか、と思う次第。


…てか、来年、出入り禁止になるんじゃなかろうか自分。ま、JBLの方がこんな場末のブログをわざわざ読んでるとも思えないけどな。でも、言ってることは間違ってないと思うので、もし万が一読んで頂けた場合には、ちょっと考えて頂けるといいな。自分がこんなキツい論調で物を書くことは、そうそう無いんで。

◆日本バックギャモン協会については こちら
◆バックギャモンフェスティバルについては こちら

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 この本を頂かなかったら、こんなにバックギャモンにのめり込むことはなかったと思います。前回紹介した入門書と同様、とても勉強になります。

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 確率を1/6に限りなく近づけた高級ダイス。色はこれが一番綺麗だと思う。