イラショナルビリーフ
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■非合理的な思い込み
人間の意識している世界は、人が目で見ている現実の世界をそれをどう捉えているかという認識の世界
にいます。
その場に3人の人がいて同じものを見ていたとしても、そのとらえ方は3人3様で、目の前の現実から何を感じ、
何を思考するかという事には違いがあります。
目の前の現実と自分の認識を比較検討し、合理的な受けとめ方ができる人であれば、生活の中で感じる
ストレスも少なく、行動も合理的になり、自然と幸せを感じる事も多いかと思います。
しかし、目の前の現実をどうしても非合理的な受けとめ方をしてしまうという人は、ストレスを感じる事も多く、
行動も非合理的になり、不幸を感じる事も多くなります。
人が持つ物事の受けとめ方で、
まともな受けとめ方をラショナルビリーフ、
おかしな受けとめ方をイラショナルビリーフといいます。
どんな思い込みを持つかは、人が生まれて生きてきた環境に左右され、土地の違い、性別の違い、世代の違い、
国の違いなどがありますが、ここでは日本人全般が持ちやすいイラショナルビリーフを紹介したいと思います
@ すべての人を愛されなければならない。
A 物事は、完全完璧に行わなければならない。
B 人を傷つける人は、人から責められるべきである。
C 自分の思い通りにならないと、怒りを表現するのは当然だ。
D 人間は、おかれた環境、条件で幸せか不幸か決まる。
E 何か危険が起こりそうな時は、心配するのが当然である。
F 困難や責任は、立ち向かうより避けるほうが楽である。
G 物事は、うまく運ぶべきで、すぐに最も良い解決策を見出さねばならない。
H 今の私の言動は、不幸な過去があるから仕方がない。
I 人の拒否・非難にあったから、自分はダメな人間である。
上記のようなイラショナルビリーフは、個人差はあれ誰でも持っています。
大切な事は、自分がどんな思い込みを持っている、または持ちやすいかを知り、言動をコントロールする事です。
自分の事を良く見つめ直すと自分がどんな思い込みを持っているか見えてきますよ!
イラショナルビリーフを持ち続けているいくつかの要因は
@ 養育者や友人・知人との関係の中で、間違ったメッセージを受け取ってしまったから
A 「〜でなければいけない」と「〜であって欲しい」という、願望と事実を識別できていないから
B 過去に執着してしまう傾向があるから
C 他者の反応を気にし、自己主張をしないから
が考えられます。
カウンセリングを受けておられる方は、何らかのイラショナルビリーフを持っておられます。
それに気付き、意識してそれを改善する、または受けとめていく事ができ始めたら問題も解決に向かい
始めるのです。
幸せな人生のため、自分がどんなイラショナルビリーフを持っているか確認してみて下さい。
自分では良く分からない、どう改善していいかわからないという人は、カウンセラーを頼ってみてはいかがですか?
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