シリア:化学兵器 米英首脳「政権側が攻撃」で見解一致
毎日新聞 2013年08月25日 20時38分(最終更新 08月25日 23時13分)
【ブリュッセル斎藤義彦】オバマ米大統領とキャメロン英首相は24日、シリアでの化学兵器使用疑惑について電話協議し「アサド政権により行われた攻撃だったという証拠が増している」との見解で一致した。また両首脳は化学兵器の大規模な使用には国際社会が「真剣な対応」をすべきだとし、軍事攻撃を含む「すべての選択肢」を用意することで合意した。
英首相府が同日、声明を発表した。オバマ大統領は、安全保障担当のスタッフや軍のトップとの会談の後、キャメロン首相に電話した。
キャメロン首相は、カナダのハーパー首相に電話、ハーパー首相はフランスのオランド大統領に電話した。
オバマ大統領は、シリアを軍事攻撃する場合の条件として国際社会の支持をあげている。欧米間の首脳協議は、アサド政権への外交圧力を高める狙いがある。
また、米英首脳は、アサド政権が化学兵器が使用された疑いがあるダマスカス近郊への国連調査団の立ち入りを認めてこなかった点に触れ「アサド政権が何かを隠していることを示している」と非難。即座に立ち入りを認めるよう求めた。