青森山田高の野球部寮で2011年12月、1年生部員が上級生に背中を殴られた後に死亡した事件で、日本高校野球連盟は20日、同部を厳重注意とし、野球部の指導体制などに関する改善計画書の提出を求めた。
事件は11年12月18日夜、1年生部員が他の部員3人と寮内で禁止されている焼き肉をしていたのを2年生部員が見つけ、この1年生の背中を殴ったもの。部員は直後に意識を失い、翌19日未明に搬送された病院で亡くなった。
日本高野連の審議委員会は、暴力と死亡の因果関係がはっきりしないことなどから継続審議としていた。しかし、事件当時2年生だった部員の学年が3月に卒業するため、今回処分を決めた。現在、野球部として活動しているのは亡くなった部員と同学年か、事件後に入部した生徒であるため、対外試合禁止などの処分は見送った。西岡宏堂・審議委員長は「今後、因果関係が判明した場合は、その時点でもう一度考えることになる」と話した。
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