はじめに
68000が高嶺の花のMPUであったあの頃から幾星霜。モトローラは68Kの開発を打ち切りました。 その後続として発表されたのがColdFireです。68000のアセンブラレベルでのソース互換をうたい、 クロックを始め、全方位に進化を図りました。もちろんintel系の最先端CPUに比べたらスペック的に 遜色がある面は否めませんが、MotorolaからFreescaleに会社が分離独立しても、 組み込み用途を中心に幅広く用いられているMPUです。
そんなColdFireですが、当然気になるのが、あるのかないのか分からないけど次期Xとの関係。
え、もう無いだろって?無ければ作るんですよ、SHARPごと(飛ばし発言)。
ColdFireはv1からv5まで5つのバージョンがあり、今回v4e(限定的なスーパースケーラであるv4コアに
MMUとFPUを追加したもの)であるMCF5475を用いたワンボードPC、CoFilintが
DesignMethodologyLabから出ました。
Etherポートとシリアルポートはもちろん、VGA、USBポート×2とこれはもう普通のPCです。
でもOSはどうするの?と。ちゃんとLinuxがポートされています。
Linuxでゲームを作るには便利なlibSDLも移植されている。これは徹底的にイジらなければ!!!
本特集では時間の許す限り、CoFilintそしてColdFireの可能性に迫り、次期Xを勝手に夢見てしまおう
という企画です。ていうか前文の段階でもう残り1ヶ月切ってて大丈夫なのかいな。頑張ります!
先に言ってしまうとこのCoFilintはレトロエクスプレスでももちろん販売致します。
メーカーとの打ち合わせの進捗もあってまだ、どのような形で、そしていくらで販売できるのか
まだ確定した事実はありませんが、こっちも頑張ってしまおうと思います。
…368,000円よりは安くしたいな〜。
2013年5月9日(木)
うひぃ、68の修理で手間取っていたら連休越えちゃった。
このボードは基本的には組み込みボードPCであり、開発用の親が要ります。
とりあえずニワトリを作らないと卵が出来ないんですね。
CoFilintには親切丁寧なマニュアルがあり、WindowsでもMacでも仮想化ソフト+Linuxを
組み込むことで、親マシンにすることが出来ます。付属DVDにはFedoraCore4が入っており、
当然これを使うのが一番楽なのですが、いかんせんバージョンがちょっと古く、
自分のマシンのSATA-HDDを認識してくれませんでした。最新はFedora18なのですが、
いまいち使い勝手が悪かったので、昔から使っているVineLinux6.1を入れました。
もともとWindowsXPが入っていたマシンでしたが、パーティションを書き換えている最中に
めんどくさくなって、Linux一色にしてしまった経緯もあり…。皆さんはちゃんと仮想化とか
されると良いと思います。
マニュアルでは開発ツールを中心にインストールするように指示があります。ほんとうはマニュアル通り にするのが近道なのですが、ディストリビューションを変えてしまったので、適当に読み替えます。 足りないツールがあれば、後でも足せばいいわけですし。うんうん(?)。
Linuxのインストールが終われば、次はLTIB(Freescale GNU/Linux Target Image Builder)
のインストールです。これが結構鬼門。中身はスクリプトの固まりなのですが、走らせてみると
細かいところでつまづきます。シンボリックリンクのパスがちょっと違ったり、不要な依存関係
(rpm-buildとか)に悩まされたり。
LinuxなりUnixの経験がある人ならちょこちょこ対処できる程度の問題ですが、未経験の人に
とってはちょっと頭の痛いところかも知れません。
今この文章を書きながらも走らせていますが、その場合わせでツリーをいじくってやっているうちに
夜になってしまいました。今日はもう寝ようかなぁ。
つづく…。
2013年5月29日(水)
いえ、遊んでるわけじゃないんです。あるところでビルドがどうしても通らず苦戦中。
本体修理の方も滞ってるし、やばいです。
当日売るからには、ちゃんとデモぐらい出来るようにしとかないとと思って始めた企画ですが
間に合わなかったらどうするんだろう?(自分で考えろ〜)
2013年6月2日(日)
おほほほほ。1週間切ったじゃないの。
このまま終わるのかとあきらめかけたところ、制作者様より御助言のメールが。
「FedoraCore4でビルドできましたよ」…やっぱり環境がいけないのか?
ということで、Linux-PCを一度つぶすことに。
PCにWindows7を新規インストールして、その上にVirtualBoxを載せ、さらにその上に
FedoraCore4をインストール。
(なんで初めからFedoraCore4を入れないのかという理由は初日に書いてあります)
ネットワーク設定とかでいろいろ悩むものの、とりあえず完了。
では、いざProfire版のLTIBをビルド!
…一発で完了。今までの苦労は何じゃったのだ…。
ということで、とりあえずファーストステップは完了。
さてさて、ColdFireの実力を問うべく、まずはCofilint本体の電源ON!
ペンギンさんマークが出てきた。ざっざっとLinuxおなじみの文字列が。
GUIにしたいなと思って、nano-X(旧microwindows、ちいさなX-windowみたいなの)
を立ち上げると、マウスカーソルが出てくる。…が、動かない。
あれ、なにか設定いるんだっけ?ドキュメント漁らないと。
今日はここまで〜。
2013年6月5日(日)
さてさて、もう当日が迫ってしまいました。
先日、西麻布のDesignMethodologyLabをお邪魔。
使い方を教えてもらいました。
結論から言うと「電源ONですぐ起動!マウス1つでらくらく操作!」でした。
どこかで聞いたことあるな〜。
本体のフラッシュメモリーにはすでに動作可能な状態のLinuxが入っています。
なので、すぐにログインプロンプトがでます。
使い方は普通のLinuxシェルと同じ。
あ、ウインドウ画面にするには"/usr/nanox/install.sh"を実行すると
ランチャーの付いたnano-X(X-windowsのミニ版)が起動します。
端末エミュレータなりなんなりをお好きに起動して下さい。
…でした!!!
この企画、いったい何を苦労していたんだろう…。
フラッシュメモリーは容量が小さいので、いろいろ動かすならUSBハードディスクをつなぐか、
ネットワークにつないでNFSマウントするといい感じです。
ただ本体のみで動かすメリットは「何か困ったらリセットボタンを押すだけ!」
今のパソコンは電源ボタンを押してもそう簡単に切れてはくれませんよね。
さて、もう時間がないので当日販売のお話です。
ColdFire+Linux環境が簡単に楽しめるCoFilint(コフィリント)ですが、
レトロエクスプレス当日は開発元のサポートなしを条件に、特価で販売致します。
田辺のしょうもないサポートはつけようかどうか。え、そんなサポート要らない?
田辺のサポートも要らない場合はさらに安くしようと思います。
詳細は会場にて、お楽しみに!
(6/6付記:ややこしいのでサポートなしバージョンだけに致します)
またこの特集ページですが、イベント後も引き続きCoFilintのことを扱っていきます。
買ってしまった人、、買おうかどうか迷っている人はこれからもお付き合い下さい。
2013年8月19日(月)
ご無沙汰しております、色々なことがありましたが、CoFilintのページもようやく 再開のめどが立ちました。 まず、CoFilint購入者限定のおまけDVDダウンロードですが、isoファイルまるまるでは うまくダウンロードできず、誰も入手できていない事態に。急遽ファイルを分割して なんとかほぼ皆様に行き渡るようになりました。
あと問題が。MicroWindowという簡易的なWindowシステムがあるのですが、マウスによっては カーソルが反応しません。どうもかなりマウスを選ぶようです。昔のものの方がいいみたいですが、 ちょっとまだどれがいいというデータ蓄積ができておりません。これはお待ち下さい。
サポートなしとは言ってもせっかく次期Xを夢見るために始めた企画ですから、時間を見つけて
更新して参ります。のんびりとお付き合い下さい。
大目標としてはウインドウ環境を何とか快適にしたいのですが、まずはHello,worldのクロスコンパイル
→本体へ転送をやってみることでしょうか。
もうお買い上げ頂いた猛者の方はどんどん進んでしまったかな?「こんなことやったぜぇ」てことが
ありましたら、是非教えて下さい。記事にして皆と共有したいと思います。