ぼくは野球はてんでわからないのですが、イチローの言葉はすごいですね。会見の一問一答が公開されていたので、まとめてみます。
日米通算4000本安打達成のイチローが会見(全文掲載)/一問一答 (MLB.jp(GyaO!)) – Yahoo!ニュース
1. 圧倒的な継続と試行錯誤
まず、成功者と呼ばれる人たちは、圧倒的な継続と試行錯誤を繰り返しています。
・誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね。
・これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまに上手く行ってという繰り返しだと思うんですよね。
・いつも続けていることをまた続ける、その日も続けることが時々、しんどいなあと思うことがありますけど、そこは頑張りを見せるとこでしょうね。それは自分で続けてきたつもりです。
・なんか、野球に関して妥協はできないので、まあもうちょっと、なんだろうな、ま、休みの日は休め、こっちの人みんな休むじゃないですか、そういう事ができないんですね僕は。そういう自分がいる事は仕方のない事なので、そうやって諦めます
「失敗」「悔しい」という言葉が象徴的ですね。うまくいく人というのは、誰よりも多く試行錯誤し、時間を費やし、継続し、失敗経験を積み重ねているものです。そうした試行錯誤のなかで、成功の確率を0.0001%ずつ改善していくようなイメージなのでしょう。
積極的に喜び、満足する
満足したらそれで終わりだと言いますが、とても弱い人の発想ですよね。僕は満足を重ねないと次が生まれないと思っているので、もの凄いちっちゃい事でも満足するし、達成感も時には感じるし、でもそれを感じる事によって、次が生まれてくるんですよね。あの意図的に、こんな事で満足しちゃいけない、まだまだだと言い聞かせている人は、しんどいですよ。
うーん、これ、とっても面白い!上の継続と絡む話ですね。
確かに突き詰めていくと、自分をモチベートして行動量を増やすためには、積極的に「満足」していくことが大切なんでしょうね。一般的に言われていることの逆説で大変面白いです。ぼくもあまり禁欲的にならず、小さい成功を喜べるようになりたいです。
人とは違うことを「普通」にできる
イチローの発言で印象的なのは「普通」という言葉。
─昨日の三盗、今日のファウルのスライディングキャッチ。走ること、守ることがきっちりできている状態をキープしたまま稀な数字に到達したことについていかがですか?
「そもそも僕は学生時代にプロ野球選手というのは打つこと、守ること、走ること、考えること、全部できる人がプロ野球選手になるもんだと思っていたので、今もそう思ってるんですけど、実はそういう世界ではなかったというだけのことでね、それが際立って見えることがちょっとおかしいというふうに思いますね。さっきの話とちょっとかぶりますけど、僕にとって普通のことですね。そうでないといけないことですね」
「自分にとっては普通だけど、実はそういう世界ではなかったというだけ」というのは、なんともぶっ飛んだ言葉です。「普通」に生きていると外部が暗黙的に求める「普通」になびいて「普通の人」になってしまうものですが、イチロー選手はそういう影響を受けずに、ひたすら「自分にとっての普通」を貫くことができたんですね。その自信の背景にあるのは、やはり圧倒的な成果なのでしょうか。
というわけで、イチローのインタビューからは
1. 圧倒的な継続と試行錯誤
2. 積極的に喜び、満足する
3. 人とは違うことを「普通」にできる
なんてところを成功法則として抽出できそうです。特に継続と試行錯誤は、ブログ運営にも通じるものがありますね。上手い人は、やっぱり誰よりも試行錯誤しているのです。
全文はこちら。痺れるのでぜひご覧下さい。
日米通算4000本安打達成のイチローが会見(全文掲載)/一問一答 (MLB.jp(GyaO!)) – Yahoo!ニュース
関連本も紹介。イチローって自伝は書いてないんですね。以下の二冊が、イチローの本人の言葉を記した本となっているようです。