マートンはフェンスに当たってから捕球していたよと二塁ベース上で猛アピール【拡大】
(セ・リーグ、中日2-7阪神、16回戦、阪神9勝7敗、23日、ナゴヤドーム)先制2点打を幻とされても、マートンの心は穏やかだった。何よりも欲しい勝利を手に入れた。
「間違いは起こることもある。勝てたので、それが一番。それ以上はないよ」
0-0の三回二死一、二塁から、右翼フェンスを直撃の先制2点打を放ったはずが、ただの右飛とジャッジされた。二塁上で「なぜ?」と両手を広げたM砲は、ベースにしゃがみ込み、その後もなかなかベンチへ戻ろうとしなかった。
四回にはその平田が左翼越えソロ。着弾した左翼席の虎党が冷静さを失い、グラウンドにボールを投げ返した。直撃こそ免れたがヒヤリとしたマートンはタイムを要求。審判からファンへは“警告アナウンス”が行われる場面もあった。
鳥谷がアウトに見えた遊ゴロをセーフとジャッジされて迎えた六回無死一塁では、左中間二塁打でチャンスを拡大。ミスジャッジで1安打2打点が帳消しとなったが、白星だけは失わなかった。 (長友 孝輔)
(紙面から)