栄養療法
海外ではオーソモレキュラー療法(orthomolecular medicine)と呼ばれ、1960年代から多くの精神疾患領域の治療として応用されてきました。
新宿溝口クリニックでは、全ての医師がオーソモレキュラー療法に精通しています。新宿溝口クリニックは、平成14年にオーソモレキュラー療法を専門とする日本で始めてのクリニックとして誕生しました。
海外では、この治療は多くの分野で応用されています。内科疾患領域だけでなくアンチエイジングの分野やガンに対するビタミンCの大量点滴療法もオーソモレキュラー療法の一つです。
栄養状態のバランスを整えるためにサプリメントを選択します
栄養療法という言葉で紹介しているものには、幾つかの要素をまとめて表現していると言うことができます。
その1つが、不足している栄養素を補うという考え方です。この不足という表現が、従来の古典的なある栄養素の欠乏症を、その栄養素を補うことによって治療するという意味を想像させると思いますが、明らかな典型的な欠乏症を呈する以前に生じている、潜在性の欠乏状態を含みます。
現代の食事では、脚気や壊血病、ペラグラなどの教科書的な欠乏症になることは稀であり、潜在性の欠乏状態であることがほとんどです。その潜在的な欠乏を栄養素を用いて補正するという考え方が、栄養療法の1つの考え方です。
またもう1つ別の考え方は、栄養素が持つ機能を病態の改善のために用いる方法です。この方法では、栄養素とはいえないような物、例えばオリーブ葉エキス、イチョウ葉エキスなどのいわゆるハーブ類に属するものが含まれます。これにはナットウキナーゼなどの機能を有する栄養素も含まれます。
最近は、いろいろな働きをもつ栄養素が紹介され、それさえ飲めば効果効能を期待できるような誤解を招く情報がマスコミから流されますが、それらの機能性の栄養素もファイトケミカルと分類されるものに含むこともあります。
そして栄養療法の中心をなすものとも言える、分子整合栄養医学によるアプローチは、上記の2つの方法とは異なります。私たちの細胞を構成する分子のバランスの乱れ(インバランス)を、栄養素を用いて整える方法論です。
そのために、一般的に考えられているような栄養素の投与量とは異なる量(至適量)が必要になります。栄養素の代謝の特性を考慮すると、互いに相互作用を持つ多くの栄養素を用いる必要もあります。
検査データから不足が読み取れる栄養素の補給も、単純に不足を補うだけに必要な量ではなく、一般的な量の時には100倍の量を処方することも多くあるのはそのためです。
この細胞の分子レベルのインバランスを栄養素を用いて整えるという方法論は、勉強すればするほど理論的であり、薬剤ではなしえないことを栄養素が行っていることを知ることができるのです。
私たちが行っている栄養療法とは、今日ご紹介した幾つかの理論を組み合わせて行っているものなのです。
薬と栄養の役割は、火事で例えると・・・
薬( 対処療法 ) → 消火活動
栄 養 → 修復活動
火事になったら、消火活動が必要です。でも消火活動の後には、いたんだ家や破れたフスマの修復のために、木材などの材料が必要です。
体調不良の症状が出たら、症状を和らげるための薬が必要です。でも、修復のための材料としては栄養が必要なのです。
ひとりひとりの状態に合わせて、医師がサプリメントを選択します
- 個人の血液検査データに基づきサプリメントを選択します。自分で判断していることと、血液検査データが示す内容が異なることは多いものです。
- サプリメントによるアプローチを数ヶ月~半年後の再検査で検証することができます。
- 使用するサプリメントは、高純度・高品質の治療に適した製品です。薬品ではありませんので、薬害についての心配はありません。また、薬の効果 を高め、副作用をやわらげるものですので、薬と競合することはありません。
- サプリメントは個人の病態や年令に合わせて、吸収しやすいように種類を豊富に揃えてあります。
- サプリメントはGMP(適正製造規範)基準適合工場でつくられています。GMP基準というのは医薬品の製造に関してその効果や安全性を確保するために設けられたものです。
まだサプリメントの製造に義務づけられていないこのGMP基準をいち早く自主的に採用し、安全な衛生管理のもとで作られた信頼性の高い製品です。 - 1粒の含有量が非常に多く、効率的です。また1mg単位で計算すると、天然サプリメントの価格帯では、非常に安価です。
- 吸収と安全性を考慮した複合体でつくられています。
当クリニックで使用するサプリメントは、含有量の多い、高純度・高品質なものです。
同じような名称で売られている商品とは全く異なるものと考えてください。