福知山屋台爆発:舞鶴市、イベントの調理で発電機を禁止
毎日新聞 2013年08月24日 07時30分
京都府福知山市の花火大会での屋台爆発事故を受け、同府舞鶴市が、市所有の公園で行うイベントでの調理に、発電機を使用することを原則として禁止する方針を固めた。イベント主催者に対し、公園使用申請書に「発電機を使用しない」と明記させる。同事故は、屋台店主が発電機に給油するためのガソリン携行缶の取り扱い方を誤ったことが原因だった可能性が高まっているが、自治体が発電機を禁止する動きが明らかになるのは初めて。
市都市計画課によると、市所有の公園は38カ所あり、各種イベントが開催されている。近年は公園に電源設備があったり、主催者が電力会社と契約して臨時に電線から供給を受けたりするケースなどが多いという。
しかし、ガソリン40リットル以下の取り扱いは消防法や市消防条例上、申請の必要がなく、市は正確に把握できない。そこで、主催者が事前提出する申請書の使用目的の欄に「調理でエンジンによる発電機を使用しない」との内容の一文を書いてもらうことにした。音響などでどうしても必要な場合は、「周囲で火気を使わないように」と念押しするという。
矢谷明也(やたに・あきなり)課長は「イベント中に火気の近くで発電機やガソリンを使うことは大惨事につながる。火気とガソリンを切り離すため、公園使用のルールのあり方をさらに検討したい」と話している。
総務省消防庁は「舞鶴市のような対応は聞いたことがない」と話している。
一方、京都市消防局は、屋台業者らによる申請時に発電機やガソリン使用の有無を口頭で確認するため、内規を変更する方針。
【鈴木健太郎、花澤茂人】