水と緑の地球環境:着物アロハで復興 岩手・久慈の縫製業者、タンスに眠る衣装をリメーク
毎日新聞 2013年08月24日 東京朝刊
久慈ソーイングと縫製資材卸売会社「シラカワ」(本社・東京)盛岡営業所の共同企画で、生地は綿100%。デザインは海女が着用するかすりはんてんや桜などをモチーフにした。
大人用と子ども用があり、価格は3800円(送料別)。1着当たり300円が久慈市の復興事業に寄付される。市内の売店や洋品店で販売。問い合わせは同営業所(019・637・5051)へ。
◇反物を現代風にアレンジ
東京都足立区の呉服店「きものひらさわ」では、問屋や他店のデッドストックなどの反物を仕入れ、「きものアロハ」にアレンジして売っている。
3代目店主の平澤建二さんが発案。商品にはシックな長袖のアロハもあり、パーティーなどでの着用を勧めている。
平澤さんは交通事故で頸椎(けいつい)を損傷し、後遺症の治療を続けながら着物文化の普及を目指す。きものアロハもその一環。「大切なのは、きちんとした商品に仕上げ、長く着てもらうこと」と話していた。