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【プロ野球】

大谷 9K3勝 新兵器フォークキレキレ

2013年8月24日 紙面から

◇日本ハム5−2オリックス

オリックス−日本ハム 気迫の表情でフォークボールを投げ込む大谷=京セラドーム大阪で(飯室逸平撮影)

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 日本ハムは大谷が9奪三振、7回途中1失点で7月4日以来の3勝目。打線は4回に陽岱鋼の16号ソロで同点。6回にも陽岱鋼の犠飛で勝ち越し、8回には3点を加えてチームは4連勝。オリックスは投打に精彩を欠いた。

      ◇

 二刀流ルーキーが「投手」として、目を見張る進化を遂げた。日本ハムの大谷は自己最長となる6イニング2/3を投げ、毎回の9三振を奪った。相手打線を4安打1失点に抑えて7月4日以来の3勝目。チームを4連勝へと導いた。

 7月30日のロッテ戦以来、自身7度目の先発登板。「緊張した」と話した初回、李大浩に先制の適時二塁打を浴びる。「フォームがバラバラだった。でも試合中に修正できたのが収穫」。回を重ねるごとに直球は球威を増し、変化球は鋭さを帯びた。特に効果的だったのが、プロ入り後初めて投げたフォークだ。

 外国人選手を4人並べたオリックス打線に対し「落ちる球が有効だと思ったので。(捕手の)大野さんはチェンジアップを考えていたようですが、フォークの方がいいかなと思って」。8月に入って経験した中継ぎ登板の際に、ブルペンで練習していたと話す。

 ほぼぶっつけ本番だったが、6回には李大浩を全球フォークで3球三振に仕留めてみせる。握りを浅くした制球重視の勝負球は、楽天・田中の宝刀スプリットにそっくり。「まだ落ち幅にムラがあるので、これから精度を上げていきたい」と、さらに磨きをかけていくつもりだ。

 9奪三振がこれまで5を大きく上回る1試合の自己最多なら、110球も自己最多の投球数。力強さを増した19歳が、輝きを放った。 (浜田卓)

 

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