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【格闘技】

村田 あすプロデビュー カジノの国で世界戦

2013年8月24日 紙面から

 25日に行われるボクシング2大ビッグマッチの記者会見が東京都内のホテルで行われ、プロデビューを迎えるロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリスト村田諒太(27)、日本ライトフライ級タイトルマッチに挑戦する井上尚弥(20)らが意気込みを語った。村田の海外でのプロモート権を持つ米興行大手トップランク社のボブ・アラム氏(81)も同席。村田に最大の賛辞を贈り、シンガポールやマカオでの世界戦構想をぶち上げた。

 ゾッコンだ。アラム氏は「マービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ、ロイ・ジョーンズ、ロベルト・デュランら中量級のスーパースターのプロモートを手掛けてきたが、村田はベスト」と絶賛した。歴代のスーパースターと比べ“ワン・オブ・ベスト”ではなく“ベスト”と言い切った。さらに「アマとプロはスタイルが違う。アマはポイント制、プロはいかに相手にダメージを与えるか。ロンドン五輪の全選手の中で、村田が最もプロ向きの戦い方をしていた」と付け加えた。

 東洋王者相手にプロデビューを迎える村田。気の早いメディアに「村田が何戦目で世界王者になるか」と耳にタコができるくらい質問されるそうだが「その気になれば、来週にでも世界挑戦させられる。でも、そんなに急かしてどうする? じっくり、村田の進化を見極めてからやらせたい。でも、“その日”は予想より早く来るだろう」とアラム氏。日本人のファンとしては当然、日本での世界挑戦を見たいところだが、アラム氏はもっとスケールのでかいことを考えていた。

 「アジアマーケットの開拓のために日本人を起用したい。中国は巨大なマーケットになる。カジノのあるシンガポールやマカオがいい。日本ではチケット収入が主になるが、シンガポール、マカオはカジノの収入が見込める。興行的に負ける要素もなくなる」

 「村田の世界戦は、中国と日本の関係を考えると、マカオよりシンガポールがいいかな。日本人観光客も多いし、村田のマネジメントを手掛ける電通の支社もある」

 「あと、モナコもいい。カジノもあるし、王子が熱狂的なボクシングファンで、協力してもらえるかもしれない」と次々とビッグ構想をぶち上げた。デビュー戦でヘタな試合をすれば、この壮大プランも雲散霧消となるだけに、村田にはプレッシャーのかかる大一番となる。 (竹下陽二)

◆「勝つ自信ある」

 プロデビューを目前に控えた村田は「プロの第1ページをしっかり刻みたい」と決意を新たにした。対戦相手の柴田は現役の東洋太平洋王者。中学時代に全国3位になったバスケットボール仕込みのスピーディなフットワークを一つの売りとしているが、戦略を聞かれた村田は「柴田さんは、動きがあって、スピードのある選手。簡単な相手じゃない。リングに上がって、自分がどう感じるか。戦い方はリングに上がってから考える。勝つ自信はある」と言い放った。

 

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