英4-6月GDP:前期比0.7%増、速報値を上回る-輸出増
8月23日(ブルームバーグ):英経済の2013年4-6月(第2四半期)の拡大ペースが先の見積もりを上回っていたことが分かった。建設や製造業が好調だったほか、貿易も景気拡大に寄与した。
英政府統計局(ONS)が23日発表した第2四半期の国内総生産(GDP )改定値(季節調整済み)は前期比0.7%増と、7月25日公表の速報値(0.6%増)を上回った。輸出が1年半ぶりの大幅増で、貿易のGDPへの寄与度は0.3ポイントとなった。
前年同期比では1.5%増と、速報値の1.4%増から上方修正された。1-3月GDPは前期比0.3%増、前年同期比でも0.3%増だった。
英経済の足場が固まりつつある兆候を受け、一部のエコノミストは今年と来年の成長率予想を上方修正した。景気へのリスクが残る中、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は回復を万全にするため、市場の利上げ観測の抑制を目的としたフォワードガイダンス(時間軸政策)を導入した。
キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のエコノミスト、ビッキー・レッドウッド氏は「最近の活動拡大傾向が信頼感を高め、センチメント改善と一段の生産増という好循環をスタートさせる可能性がある」と述べた。
ポンドの対ドル相場は統計発表後に上昇。ロンドン時間午前9時32分(日本時間午後5時32分)現在は前日比0.3%高の1ポンド=1.5619ドルで取引されている。
発表によれば、4-6月の製造業は前期比0.7%増と、速報値の0.4%増から上方修正された。建設は1.4%増加。速報値は0.9%増だった。サービス業は0.6%増で変わらず。
輸出 は3.6%増と、2011年10-12月(第4四半期)以降で最大の伸びとなった。輸入は2.5%増えた。貿易は2四半期連続でGDPにプラス寄与した。これは11年第1四半期以来で初めて。
原題:U.K. Economy Growth Accelerates to 0.7% as ExportsIncrease (1)(抜粋)U.K. Second Quarter GDP Levels: Summary (Table) (抜粋)
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更新日時: 2013/08/23 18:34 JST