秘密保全法案:政府NSC法案を優先 分離し国会審議 

毎日新聞 2013年08月21日 02時30分(最終更新 08月21日 02時36分)

 政府は20日、秋の臨時国会での成立を目指す国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案と、これに絡む秘密保全法案の国会審議を切り分け、NSC設置法案を先行審議する方針を固めた。また、NSC設置法案の担当を菅義偉官房長官とする一方、安倍晋三首相が近く任命する秘密保護法制担当相に秘密保全法案の国会答弁を委ねる。

 秘密保全法案は、外交や防衛などに関わる秘密を漏えいした公務員や閣僚などの職にある政治家への罰則を強化する法案。日本版NSCでは同盟国や友好国と機密情報を交換することを想定しており、政府は、情報管理の徹底が不可欠と判断している。

 政府はこれまで、二つの法案はセットだと説明。国家安全保障強化担当でもある菅氏が当初は両法案の担当大臣となる想定だった。しかし、安倍政権が「成長戦略実行国会」と位置づける秋の臨時国会中、政権運営や危機管理の要である官房長官が国会への出席を常に迫られる事態は避けるべきだと判断。先行審議のNSC設置法案は菅氏が担当し、秘密保全法案を別の閣僚に担当させる方針に転じた。新設される秘密保護法制担当相には、内閣府の特命担当相のうち誰かを充てる方針だ。

 2法案を別々に審議することとした背景には、政治家も罰則対象とする秘密保全法案に与党からも慎重論が出ていることがある。政権側には、審議を切り離すことによって、秘密保全法案の審議が難航した場合でも、重点課題であるNSC設置を先行成立させたい思惑もある。【朝日弘行】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

毎日スポニチTAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

週刊エコノミスト

週刊エコノミスト

毎日プレミアムモール(通販)

毎日プレミアムモール(通販)

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

環境の毎日

環境の毎日

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

日報連

日報連