将来の妊娠に向けた卵子の凍結保存について、日本生殖医学会は23日、妊娠の確率が低くなる40歳以上には勧められないとのガイドラインをまとめた。
女性の晩婚化と晩産化が進む中、妊娠の可能性がより高い、若い時の卵子を保存したいという女性の要望に応じ、一部の不妊治療施設で卵子凍結が広まりつつあるが、現状では法的な規制がない。同学会は「何らかの道しるべを定め、無秩序に広がるのを防ぎたい」としている。
卵子凍結は、女性の体内から卵子を採取し、液体窒素などで凍結保存。必要に応じ、解凍して体外受精に使う不妊治療の技術だ。