宇多田ヒカル(30)の母で歌手の藤圭子さん(62)が22日、東京・西新宿の高層マンションから転落死した。警視庁新宿署は飛び降り自殺を図ったとみて調べている。遺書はなかった。近年、表舞台から遠ざかっていた藤さんは、約6年前から同マンションの13階にある部屋で30代後半の男性と同居していた。部屋で寝ていた男性は転落に気が付かなかったという。
音楽界の歌姫となった宇多田ヒカルの母親として再び注目を浴びた藤さんだが、世間を驚かせたのは06年3月。米ニューヨークのケネディ国際空港で、所持していた現金約42万ドル(当時のレートで5000万円弱)を差し押さえられた。空港内で藤さんが大声で電話するなど精神的に不安定だったことに加え、麻薬探知犬が現金に反応を示したのが理由だった。
藤さんは「カジノで使うため、現金を持っていて当たり前。ファーストクラスで世界中を移動して、5年間で5億円は使った」と説明。現金は、違法性がないとして約3年後に全額返還されていた。
同年9月のテレビ朝日のインタビューでは体調不良を告白していた。「私はもう藤圭子でもなんでもない。封印した」と本名の「純子」で取材に応じた藤さん。音楽への熱い思いを語る一方で、「原因不明ですけど、この20年間、吐きまくりの人生です。週に3回は吐いてる。今でもそう。だからどっか悪いと思うんだけど」と説明した。
「24時間、頭が痛いし、24時間、口の中が風邪をひいた時みたいに38度の熱があるし。体中痛いですね。それから寝られない」。次々と症状を訴え「それを忘れられるのは音楽を聴いている時と、もう一個あるかな」と振り返ったが、「もう一個」については語らなかった。この時期、精神的にも肉体的にもバランスを崩していた可能性もありそうだ。
[2013/8/23-06:00 スポーツ報知]