歌手の藤圭子さん死亡 飛び降り自殺か8月22日 14時16分
22日午前、東京・新宿区の高層マンションの脇の路上で歌手の藤圭子さんが倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
警視庁は、マンションの部屋から飛び降り自殺したとみて調べています。
22日午前7時ごろ、東京・新宿区西新宿にある28階建てのマンションの脇の道路上で、女性が倒れているのを通行人の男性が見つけました。
女性は病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
関係者によりますと、死亡したのは歌手の藤圭子さん(62)で、13階に住む30代の知人の男性の部屋から転落したということで、ベランダには履いていたとみられるスリッパの片方が落ちていました。
室内に遺書はなかったということですが、警視庁は現場の状況から飛び降り自殺したとみて詳しい状況を調べています。
独特の歌声で次々とヒット曲
歌手の藤圭子さんは、岩手県で生まれ北海道旭川市で育ち、昭和44年に「新宿の女」でデビューしました。
情念のこもった歌声で、「女のブルース」や「圭子の夢は夜ひらく」などヒット曲を連発して人気を集め、NHK紅白歌合戦には5回出場していました。
しかし、昭和54年に突然引退を発表し、アメリカに渡りました。
最近では、歌手の宇多田ヒカルさんの母親としても知られ、一緒に曲を発表するなどしていました。
前川清さん「ことばになりません」
歌手の藤圭子さんが亡くなったことを受け、藤さんの元夫で歌手の前川清さんは、「突然のことで、ことばになりません」というコメントを出しました。
前川さんの所属事務所などによりますと、前川さんは東京都内でコンサートのリハーサル中に藤さんの訃報を聞き、ぼう然とした様子だったということです。
八代亜紀さん「共に歩んだ同志」
歌手の藤圭子さんが亡くなったことを受け、親交の深かった歌手の八代亜紀さんは、「歌謡界の全盛期を共に歩んで来た言わば『同志』でもあった藤圭子さんの突然の訃報に驚いていると同時に、大変残念な思いです。数々のすばらしいヒット曲をまだまだたくさんの方たちに届け続けてほしかったです。心よりご冥福をお祈り申し上げます」というコメントを出しました。
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