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( ^ω^)はペルソナ能力を与えられたようです
- 27 : ◆iAiA/QCRIM []
:2008/09/29(月) 20:49:16.80 ID:EKBue6YR0
『我は汝 汝は我』
『我は汝の心の海より出でし者』
『さぁ、我の名を呼べ』
『汝が強き言霊に、我は応えよう』
『我の名は、輝き清き、汚れ無き炎』
『この地の汚れた魂を、全て滅して見せようぞ』
『さぁ、我の名を呼べ!』
- 29 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 20:52:15.52 ID:EKBue6YR0
( ω )『ペルソナ…』
( `ω´)『スヴァローグ!!!』
ブーンの声に、言霊に、それは応えた。
足元から吹き上げる風、いや、炎が、渦を巻いて立ち昇る。
その炎は、ブーンの体からも舞い上がっていた。
そしてそれが集束し、一つの形となる。
その姿は赤く燃え盛る人型の神。
両肩から伸びる力強い炎は、龍のようにも見えた。
ブーンの心に眠る、ペルソナ。
輝き清き、古の太陽神、スヴァローグ。
( `ω´)『アギ!!』
言霊に応え、スヴァローグが炎を巻き上げながら手を上げ、異形に向かって振り下ろす。
同時に、聖なる炎にその身を焼かれる異形。
- 32 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 20:55:04.42 ID:u9cK+iuI0
熱いな支援
- 34 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 20:55:23.40 ID:EKBue6YR0
『アアアアアアァァァァァァア゛アア゛ア゛アア゛ア゛ア゛!!!!!』
まさに、断末魔。
二度と聞きたくないような悲鳴を上げ、異形は倒れた。
いや、最早異形ではなくなっていた。倒れたその顔は、まるで寝顔のように安らかだった。
( ω )「……」
ブーンはそれを見届けると、前のめりに倒れこんだ。
ξ;゚听)ξ「ブーン!」
すかさずブーンに駆け寄り、抱きかかえる。
しかし、そこには──
川;゚ -゚)「ツンー! だめだ! まだもう1匹!!」
クーが叫んだ時には、すでにもう1匹の異形がその腕を振りおろそうとしていた。
ブーンを庇うように、盾になるように、ツンはブーンの頭を抱き締める。
そしてそれが、届いた。
- 36 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 20:58:53.26 ID:EKBue6YR0
『我は汝…汝は我…』
『我は汝の心の海より出でし者…』
『いと優しき者よ…我が化身よ…』
『汝が抱く彼の者を想う心…しかと受け止めました』
『さぁ…我の名を呼びなさい…』
『我が力を…愛しき者を守る力を、示しましょう』
『愛の名の下に…』
- 39 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:02:03.56 ID:EKBue6YR0
ξ--)ξ『ペル…ソナ…』
ξ゚听)ξ『スアデラ』
優しく、しかし力強く紡がれた言霊に、それは応えた。
座り込みブーンを抱くツンの周囲から、白い光が渦巻いて、やがて一本の柱となった。
その渦が治まり、優しい風になった時、そこから現れたのは…まさしく、女神。
長い一つの薄布だけを纏い、長くしなやかな髪を優雅に流す。
その神々しい妖艶な笑みの前では、欲情を抱くことすら儘ならない。
それは、愛と誘惑の女神、スアデラ。
ξ゚听)ξ『マリンカリン』
光に怯んだ異形に向けて放たれた、魅了の言霊。
異形はたちまち女神の誘惑に誘われ、束の間の楽園へと旅立つ。
それを見てツンは、ブーンへと視線を戻した。
- 40 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:05:20.67 ID:EKBue6YR0
ξ゚听)ξ『ディア』
ツンが言霊を紡ぐと、スアデラがそっとブーンの頭に手をかざす。
温かく、優しい光がブーンを包み込み、ゆっくりとだが、ブーンの顔色が良くなっていった。
川;゚ -゚)「あれが…ペルソナ…」
現実離れした状況の中で、クーは夢の事を思い出していた。
川 ゚ -゚)「自分の中の…もう一人の自分…」
『…そう』
川 ゚ -゚)「…聴こえる……できるのか?…私にも…」
その時、自分の中にいる確かな存在の声を掻き消す様に聞こえた、叫び。
(#'A`)「クソがあああぁぁぁぁぁ! 死にやがれええぇぇぇ!」
ドクオが、設置された消火器をジョルジュに未だ圧し掛かっている異形の頭めがけ、振り下ろした。
しかし、それが異形の脳天を捉える事はなかった。
- 41 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:08:48.74 ID:EKBue6YR0
寸前で異形は爪を突き立て消化器を止めたのだ。
高い破裂音の後、中身の粉が舞い上がった。
数瞬、視界が奪われる。
そしてその一瞬に、標的をドクオに変えた異形が、煙を突き破り襲いかかった。
(;'A`)「がっ…!」
ドクオが身構えた時には、すでに異形の手はドクオの首をしっかりと掴んでいた。
明らかに人を超えたその力に、ドクオは四肢を動かすことすらできずにいた。
(#´・ω・`)「放せ! この!!」
それを見たショボンがすぐさま異形の腕に掴みかかり、引き剥がそうとする。
しかし、ジョルジュの時と同じ様に、いくら力を込めても動かない。
ドクオの顔がみるみる赤くなり、やがて紫色になりかけた時。
川#゚ -゚)「放せ」
異形の腕を片手で掴んだのは、クー。
それと共に、『力』が発動する───
- 42 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:09:35.07 ID:IBFvVH6L0
古スラヴ神話とはまた
支援
- 43 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:10:00.96 ID:sM6clAtF0
にやにやしてる俺きめぇw
こんな熱いの正義以来だ
- 44 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:11:58.45 ID:EKBue6YR0
川 ゚ -゚)『ペルソナ』
異形の腕が、軋む。
ドクオの首を絞める力が弱くなり、指が離れ、異形は腕を持ち上げられていく。
そしてついにドクオは解放され、跪き、激しく咳きこんだ。
男3人でも敵わなかった異形の力が、クーの細腕1本で捻じ伏せられていた。
川 ゚ -゚)『来い…タレイア』
ざわりと、クーの美しい髪が逆立つ。
温かな春風が頬を撫で、頭上へと舞い上がる。
風が過ぎ去った後に現れたのは……
『我はタレイア…汝が一人…』
地獄に咲いた、一輪の花<女神>。
『汝が開花を共に迎えたこの歓び…』
豊かさと開花を司る女神。
『不浄な輩の浄化を以て、見せましょう』
- 46 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:13:40.23 ID:w2FaJIRf0
俺はウシャスとか好きだ!
支援
- 47 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:14:30.81 ID:EKBue6YR0
川 ゚ -゚)『ガル!』
言霊と同時に、タレイアから風の刃が駆け抜ける。
それは異形の周囲で回り、やがて重なり、一つの渦となった。
渦の中心で、切り裂かれる異形。
『ウ゛ァ゛ァ゛ァァァ…アア゛ア゛ァァ゛ァ!』
苦しむ異形。しかしよく見ると、体には傷一つついてはいなかった。
尚も風は勢いを増す。その時。
( A )「……クー……」
よろめきながら、ドクオがクーを呼んだ。
川;゚ -゚)「ドクオ…大丈夫か?」
(;'A`)「ああ…助かったぜ…で」
その顔に浮かぶのは、怒り。
(#'A`)「こいつは俺にやらせてくれ」
言って、ドクオの足元から黒い炎が立ち上った。
- 48 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:15:45.09 ID:u9cK+iuI0
ってか正義昔ペルソナのCMやってたよな?
- 49 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:18:02.90 ID:EKBue6YR0
「おい…聴こえるなら返事しろ…」
『死に損ないよ、まだ動けるのか?』
「…当たり前だ…こいつを…ぶち殺してやる」
『ハハッ! それでこそ我が半身よ!』
「あぁ…力を借りるぜ…」
『存分に振るうがいい 安心しろ、汝が死んでも特別に楽園まで案内してやろう』
「何言ってやがる…連れてくなら、このバケモノを連れていきやがれ」
『半身よ、残念なことにそれはできぬ なぜならば、こやつは今すぐ地獄へ堕ちるのだからな!』
それは楽園への案内人、自殺を司る女神。
('A`)『ペルソナァッ!』
('A`)『イシュタム!!』
- 50 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:18:35.31 ID:sM6clAtF0
>>48やってた
CMにしとくのはもったいないストーリーだった
- 51 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/29(月) 21:18:51.39 ID:UvzaqYCF0
>>48
彼女は年上4話だな
支援
- 52 :VIPがお送りします [] :2008/09/29(月) 21:19:18.97 ID:zBxEoDO+O
熱すぎて乳首立ってきた支援
- 53 :VIPがお送りします [sage] :2008/09/29(月) 21:21:31.25 ID:bq5qP1rYO
よっしゃ!3とか4のクズじゃなくて1だ!支援
- 54 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:22:18.44 ID:EKBue6YR0
黒炎が立ち昇り、それはドクオの頭上で集束する。
やがてそれは1本の、黒く太い縄となり、遥か頭上まで伸びていた。
その縄に首を吊られ現れたその姿は、見る者を死に誘うかのように。
('A`)『グライ!』
ドクオの紡ぐ言霊に応え、イシュタムが腕を振り上げる。
そして無気力に、静かに下ろされた。
同時に異形は、床に激しく叩きつけられる。
『アァ゛ァァ……ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥゥ゛ゥ』
押し潰すその力に、異形は指すら動かすことができず、低い唸り声を上げた後に琴切れた。
ブーンの時と同じように、横たわる遺体は安らかな顔をしていた。
それを見届けると、イシュタムは静かに虚空へと消えていった。
(;'A`)「はっ…はっ…げほっ」
川;゚ -゚)「ドクオ、とにかく座れ」
クーに促され、一体何が起こっているのかわからず呆けていたアザピー達の隣に腰掛ける。
川 ゚ -゚)『ディア』
- 55 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:26:40.39 ID:EKBue6YR0
ツンと同じく、優しく言霊を紡ぐと温かな光がドクオを包んだ。
少しずつ、ドクオの顔色がよくなっていく。
見れば腕や顔に小さな傷がいくつもついていたが、それもゆっくりと塞がっていっていた。
残る異形は、一匹。
ξ゚听)ξ「ほらジョルジュ…」
ブーンの治療を終えたツンが、今度はジョルジュにディアをかける。
体当たりの衝撃が大きかったのか、口には血が滲んでいた。
(;゚∀゚)「ぐ…すまねぇ…」
苦痛に顔をゆがませ、優しい光に包まれるジョルジュ。
そしてブーンが、残る一匹を見据え…
( ^ω^)『ペルソ…』
再びペルソナを召喚しようとした、その時。
(´・ω・`)「ブーン、待ってくれ」
止めを刺そうとしたところを、ショボンが止めた。
- 56 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:30:28.27 ID:EKBue6YR0
(´・ω・`)「僕にやらせてくれないか? なんとなく、やれそうなんだ」
( ^ω^)「ショボン…わかったお」
ショボンの瞳に宿る光を見て、ブーンは後を託した。
呆けている異形をしっかりと見据え、ショボンは大きく息を吐く。
「ふぅ……それじゃ、応えてもらおうか」
『儂を呼ぶのは何者ぞ…』
「君は僕、僕は君なんだろ?」
『おお…わかるぞ お前は儂の半身か…』
「力を見せてもらうよ」
『いいだろう 死国の王たる儂の力、その眼でしかと見るがいい』
(´・ω・`)『ペルソナ…』
静かに、言霊を紡ぐ。
- 58 : ◆iAiA/QCRIM [] :2008/09/29(月) 21:34:03.16 ID:EKBue6YR0
ショボンの周りを、青い炎がゆらゆらと回り、円を描く。
それはだんだんと早くなり、炎も応じて、大きくなる。
やがてその炎が、ショボンの頭上で人の形を形成していく。
巨大な剣を持ち、全ての罪を見通す、鋭い眼光。
それは冥界の王。生きとし生けるものの全ての罪を裁く王。
(´・ω・`)『ヤマ』
圧倒的な威圧感に、誘惑にかかっているはずの異形に滲み出る、畏怖の色。
立ち塞がるは、地獄の閻魔。
(´・ω・`)『ハマ』
静かに紡がれた言霊。それに呼応しヤマは眼前で剣を構え、目を見開き、力を発動する。
剣から白い光が放たれ、それが異形を包み込む。
ぼんやりと、異形の体から黒い影が現れたのが見えた。
そしてそれは、少しずつ霞みがかり、光に溶けて消えうせた。
終わって倒れた遺体は、また安らかな顔をしていた。
(´・ω・`)「ふぅ…」
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