インディアンスに自由契約を申し入れ、ＦＡになった松坂大輔投手（３２）が２２日（日本時間２３日）、メッツと契約した。背番号は「１６」に決まり、２３日（同２４日）に本拠地シティ・フィールドで行われるタイガース戦に先発する。

　メッツが急きょ松坂と契約したのは先発ローテーションが崩壊寸前だからだ。ヘフナーとメヒアがともに右肘痛で故障者リスト入りし、今季絶望。復帰のめどが立たない。メジャー２年目で今年のオールスター戦で先発したハービーと新人のウィーラーは投球回数制限が迫っている。

　そこで浮上したのが松坂だった。今季はメジャーでの登板はなく、３Ａで１９試合に先発して５勝８敗、防御率３・９２。後半戦は７試合に先発し、クオリティースタート（６回以上を投げ、自責点３以下）が５度と安定感が戻っている。メジャーでも大丈夫と判断したのだ。

　２１日現在、メッツは５８勝６７敗でナ・リーグ東地区３位。首位のブレーブスから１８・５ゲーム差とプレーオフ進出はほぼ絶望だ。つまり松坂に残されたチャンスは１か月ほど。この短い期間は正念場。結果を出すことができれば、メッツとの契約延長の可能性も出てくるし、他球団からより良い条件のオファーがあるだろう。

　昨年１０月３日のヤンキース戦以来となるメジャーのマウンドで松坂はどんな投球を見せてくれるのか、楽しみだ。