１７日のＦＣ東京戦で２戦連続弾を決めた元日本代表ＭＦ中村俊輔（３５）は４か月ぶりに横浜ＭをＪリーグ首位に立たせたが、なぜか不満顔だ。

　その理由について「マルキーニョス（３７）や（斎藤）学（２３）がいい位置（ゴールに近い距離）でファウルをもらってくれている。（ＦＫを）任せられているわけだし、もっと得点が増えればいいんだけど…」と明かし、武器であるＦＫでゴールがないことに納得がいかない。

　ＦＫは俊輔の代名詞。日本代表でも左足で何度も窮地を救ってきた。ただ最近はスランプぎみで、Ｊリーグでは４月２６日の甲府戦で決めて以来、４か月もＦＫゴールから見放されている。

　そこで「確実に（ＦＫで）決められるところを決めれば、もっと（チームを）楽にできる」（俊輔）と２４日の鹿島戦以降は、絶好機でのＦＫをすべて決めると宣言した。あえて言葉にすることで自らを追い込む作戦という。

　横浜Ｍの樋口靖洋監督（５２）が「プロフェッショナル。常に自分の体と向き合っている」と絶賛するベテラン。２００４年以来となるＪリーグ制覇に向け自らの武器を磨く。