【武田修宏の直言】
先週末、指導者研修の一環でJ2千葉を訪れた際、偶然にも加入が決まったFW森本貴幸(25)と会って話をすることができた。2006年7月にイタリアのカターニャに移籍し、1月からUAEのアルナスルでプレーしていたが「中東では上を目指せない」という理由から7年ぶりに日本復帰を決断した。
森本は最近のJリーグや日本代表の試合を見て気になったことがあるという。「最近のストライカーは、本当のストライカーじゃない。周りを生かすのではなく、結果にこだわって自分が点を取るというのが本当のストライカー。僕はそういう選手になりたい」と私に訴えた。
私は森本が15歳でJリーグデビューした時からストライカーとして高く評価していた。とにかくボールを持ったらゴールに向かって突き進む。その姿勢が素晴らしい。最近はなかなか自分の持ち味を発揮できていなかったが、ゴールにこだわる気持ちがある限り、復活は難しくないと思う。
森本と会った翌日、清水に復帰したFW大前元紀(23)とも話をする機会があった。彼は「デュッセルドルフは守備的なチームだったので自分が生きなかった。日本に戻ってきた以上は結果を出さないといけないと思っています」と話していた。森本も大前も海外の経験を生かし、Jのピッチで活躍することを願っている。(元日本代表FW)
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
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