【甲子園“事件簿”（２）】多彩な変化球と球威ある直球を武器にチームをベスト８に導いた鳴門（徳島）のエース板東（３年）。端正なマスクと１８０センチ、６９キロのモデル体形で女性からの注目度も高かったが、実は暑さが大の苦手だった。そのため、徳島県予選では常にポケットにハンカチを持参。本人は本意ではなかったものの、森脇監督は「甲子園でも使え」と指令を出し、ナインも「甲子園で第２のハンカチ王子って話題になるぞ」と盛り上がっていた。

　ところが、大会直前になって、大会規定抵触を気にした学校関係者から使用を自粛するよう指示が出され、７年ぶりのハンカチ王子の再降臨はならず。ハンカチは問題なかっただけにナインは大いに残念がった。