「釜山市中心部の中区南浦洞で、ネコをタマネギのネットに入れて売っているのでやめさせてほしい」という通報が相次いでいるのを受け、同区が調査に着手した。中区は「区のホームページの住民受付窓口や電話で100件を超える通報があり、事実確認を行っている」としている。中区にあった通報によると、18日午後、南浦洞のある店の隣で、60代みられる女性がネコをタマネギのネットに入れて販売しているところが目撃されたという。通報した人々は「暑い日にネコを身動きの取れないタマネギのネットに入れて売るとは、ひどい動物虐待」「販売行為を中止させ、販売者を処罰しろ」と要求している。
これは「タマネギネット入りのネコ」が売られているのを目撃した外国人女性が写真を撮り、19日に動物愛護団体「動物愛実践協会」のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に写真とメッセージを送ったことで明らかになった。写真を見ると、段ボール箱の中でネコが緑と赤のタマネギネット各2袋に1匹ずつ入れられ、うずくまっている。同協会はこの写真と共に「毎週週末になるとネコがタマネギのネットに入れられて売られているそうだ。動物虐待に相当する動物保護法違反で(中略)該当区庁にはネコの違法販売を禁止するよう要請してほしい」という文章を公式ホームページに掲載した。その後「動物虐待では」と物議を醸し、通報が殺到したという。
通報を受けた区側は19-21日の3日間、担当部署職員を現場に派遣し確認させた。だが、このネコ販売業者は見つかっていない。区側は「今週末まで毎日現場に行き、事実確認調査を行う予定。販売業者が現れる可能性の高い週末には、動物愛護団体のメンバーと共に調査を行う」としている。同区はこの週末の調査で販売業者を摘発した場合、動物虐待の疑いで警察に告発する方針だ。