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◇東南アジア世界遺産の旅◇
国会図書館
「東南アジア世界遺産の旅」をテーマに、第2次世界大戦前後に発行された書物を含め収蔵品88点を集めた企画展が、京都府精華町精華台8丁目の国立国会図書館関西館で開かれている。
世界遺産条約がユネスコで採択されて昨年で40年。富士山が文化遺産として登録されて国内での関心が高まるなか、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の友好協力が今年で40年になることから、東南アジアの世界遺産に関する文献を紹介しようと企画された。
同館によると、東南アジアで世界遺産に登録されているのは7カ国33件あるという。展示書物の中で最も古いのは、インドネシアのボロブドゥール遺跡の歴史や建築様式などを説明した「闍婆(じゃわ)仏蹟ボロブヅウル解説」(ボロブヅゥル刊行会、1925年)。38年刊のタイ旅行者向けガイドブック「暹羅(しゃ・む)案内」は渡航経路の選び方や必要経費、入国手続きなどの基本事項から、アユタヤやスコータイなどを巡る鉄道の楽しみ方などまで記されている。
また、バリ島の棚田の景観維持に取り組んできた水利管理組織を紹介する業界報なども展示されている。古い文献10点はガラスケース内に収められているが、館内のデジタル端末で閲覧できる。最近の刊行物は国別に並べられ、手に取って見ることができる。
9月21日まで(日・祝と18日は休み)。無料だが、18歳未満入館不可。問い合わせは、同図書館(0774・98・1341)へ。
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