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「マネーの虎」倒産、負債総額167億円…ZKRが民事再生申請

産経新聞 8月20日(火)10時50分配信

 過去に社長がテレビ番組「マネーの虎」に審査員として出演していた不動産開発会社、ZKR(旧社名=全管連、大阪市淀川区)が資金繰りに行き詰まり、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことが19日、分かった。負債総額はグループ3社を合わせて少なくとも167億円に上り、平成25年の大阪府内の倒産としては最大。負債の大部分を顧客からの預かり金が占めており、多くの土地オーナーが損失を被る可能性もある。申請は16日付。東京地裁は同日、保全命令を出した。

 東京商工リサーチと帝国データバンクによると、平成13年設立のZKRは高齢者などをターゲットに、和歌山・白浜をはじめとした地方部で別荘などの分譲事業を展開。ピーク時の22年8月期に売上高72億円を計上していたが、多額の損失を出す案件もあり、21年8月期決算から債務超過に陥っていた。

 関係者によると、同社は開発計画が頓挫した分譲用地で、道路などの管理費名目で土地の購入者から現金を収集するケースもあった。ZKR単体の24年8月末時点の負債136億円のうち、顧客からの預かり金が108億円を占めている。

 上野健一社長は平成16年まで日本テレビ系で放映された出資コンテスト番組「マネーの虎」に、審査員役の投資家として出演していた。ZKRは債権者説明会を大阪市城東区の城東区民ホールで21日午後3時から、東京都大田区の区民ホールで午後2時からそれぞれ開催する。

最終更新:8月20日(火)19時27分

産経新聞

 
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