絞めて締める。全日本プロレス、25日の東京・大田区総合体育館大会で潮﨑豪(31)の挑戦を受ける3冠ヘビー級王者・諏訪魔(36)が、意外すぎる秘策の投入を予告した。その技とは、初代3冠王者・故ジャンボ鶴田さんから受け継いだスリーパーだ。今回はPWF、インター、UNの3本のベルトが使用される最後の3冠戦で、諏訪魔は初代王者の隠し技によってひとつの歴史の幕を下ろす決意だ。
あっと驚く予告だった。諏訪魔は「次の3冠戦の新技がある。スリーパーだよ。フィニッシュに持っていける」と自信に満ちあふれた表情で断言。レスリング仕込みのスープレックスやラストライドで豪快に相手をなぎ倒してきた壊し屋に、関節技のイメージはほとんどない。まさかの変身には“最後の3冠戦”に対する特別な思いが添えられていた。
今回の3冠戦を最後に3本のベルトは所有者の馬場家に返還される。諏訪魔は「鶴田さんのスリーパーはすごかった。潮﨑に落ちグセがあるというのもあるんだけど(最後は)王道技で決めたい」と胸中を激白。PWF、インター、UNの3王座の統一に成功した初代王者ゆかりの技で、3冠史にひと区切りつけるという。
鶴田さんも諏訪魔同様にパワーファイターとして知られ、関節技を使った印象は薄い。だが、裸絞めは例外だ。鶴田さんは1991年9月4日の日本武道館大会で故三沢光晴さんの顔面絞めに初めてギブアップ負け。それ以降、顔面絞めに対抗して三沢さんにだけ執拗に見舞っていたのがスリーパーで、感情を表に出さなかった鶴田さんが唯一、執念をムキ出しにした技でもある。挑戦者の潮﨑は三沢さんの最後のパートナーでもあり、諏訪魔は鶴田さんの魂をそっくり引き継ぎ決戦に臨む決意だ。とにかく、今は鶴田さんから直接習ったという渕正信をコーチ役に“ジャンボ式”をマスター中だ。
21日の下関大会で早速、潮﨑に試し切り。わずか5秒で金丸義信にカットされ、潮﨑は一瞬で白目をむきかけるなど手応えは十分。「魔性じゃない、王道のスリーパーで決める」と力強く諏訪魔は言い切った。
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