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【社会】福井県警の警部補、被害者住所漏らす 恐喝の組員側に2013年8月23日 14時34分 福井県警の警部補(56)が、県内の暴力団組員が起こした恐喝事件の被害者の住所を加害者側に漏らし、2007年10月に県警監察課が事実を把握しながら、立件しないまま時効を迎えたことが分かった。県警は23日、この警部補を停職3カ月の懲戒処分とし、警部補は依願退職した。県警はさらに、警察庁が当時の福井県警本部長と警務部長の口頭厳重注意処分を検討していることを明らかにした。 県警によると、恐喝事件は07年に発生。被害者の男性は県内に住んでいたが、組員による恐喝から逃れるため県外の知人宅に身を隠していた。07年9月下旬、当時越前署に在籍していた警部補=現坂井署警部補=が、知人男性から被害者男性の住所の割り出しを頼まれ、交通違反者を検索できる内部システムで照会。判明した被害者男性の住所を知り合いの男性に伝えた。 組員は後日、警部補から知人男性を通じて手に入れた住所を基に、被害者男性が身を寄せていた知人宅を訪問。被害者男性に被害届を取り消すよう脅迫した。組員が「交通違反をしたから住所が分かった」と話したことから不審に思った被害者男性が07年10月に県警に問い合わせていた。 県警は、警部補と組員の関係などを捜査したが取り調べはしていなかった。今年2月に被害者男性から再び問い合わせがあり、3月に警部補らを調べて事実を確認したという。 情報漏えいは地方公務員法違反(守秘義務違反)に該当し、時効は3年。県警は、警部補と住所の割り出しを依頼した男性を23日、同法違反容疑で書類送検したが、時効を過ぎているため立件は見送られる。 県警は同日、会見を開き、平谷貞樹主席監察官が「関係者や県民の信頼を損なったことを深くおわびをする」と陳謝した。 (中日新聞) PR情報
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