戦時徴用訴訟 原告が三菱重工への慰謝料請求額を増額
【光州聯合ニュース】太平洋戦争中に三菱重工業の工場などで労働を強いられた元朝鮮女子勤労挺身隊の女性らが同社を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、原告が慰謝料請求額を2倍に引き上げた。
韓国・光州地裁で23日、梁錦徳(ヤン・グムドク)さんら原告5人(被害者6人)が同社に賠償を求めた訴訟の3回目の審理が行われ、原告側は1人当たり1億ウォン(約890万円)としていた慰謝料を2億ウォンに引き上げて請求した。
原告側の弁護士は増額の理由について、「先ごろソウル高裁で判決が出た同様の訴訟で、高裁が『被告(新日鉄住金)が支払うべき慰謝料は少なくとも1億ウォンになるが、原告は1億ウォンだけ請求した』として1億ウォンの賠償命令しか出さなかったため」と説明した。
また、日本は強制徴用する際に14歳以上の未婚者を対象としたが、今回の訴訟を起こした被害者らが12〜13歳で徴用され、韓国に戻ってからも女性として誤解を受けてきたことも考慮したという。判決は10月末ごろに出る見通しだ。
審理の後、韓国政府に問題解決を求める原告ら=23日、光州(聯合ニュース)
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