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伝令・木村「役目は雰囲気作り」
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8回、原田監督(左)の伝令でマウンドへ走る木村 |
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聖愛の三塁コーチャーと伝令役を務める木村(3年)。「僕の役目は、チームの雰囲気を良くすること」。青森大会から公式戦の出場は1打席のみだが、試合の伝令時に仲間の笑いを誘うだけでなく、試合以外でも常にチームの雰囲気に気を配る。
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今春、持ち前の明るさと度胸の良さを買われ、原田監督からベンチを盛り上げる「ベンチキャプテン」に任命された。青森大会では、伝令時に陸上競技のクラウチングスタートでマウンドへ向かったり、わざとマウンドの円陣を通り過ぎたり。仲間の気をほぐそうと工夫を凝らした。
青森大会後の練習では、チームのゆるんだ空気を感じて、自ら人一倍大きな声を出して仲間を鼓舞したこともあった。大阪入り後も、移動のバスの中でクイズを出したりゲームの司会役を務め、みんなが寝ないよう明るい雰囲気づくりに努めている。
初戦は伝令の機会が無かったが、16日の沖縄尚学戦の三、八回の守りで出番が来た。ベンチとマウンド間は腕を大きく振って全力疾走。マウンドでは、わざと選手の輪を横切るように入り込む。この日もチームの笑顔の源になった。
お笑いだけではなく、サードコーチャーとしての自覚も強い。初戦翌日の12日の自由時間には、甲子園球場のスタンドで一人、スマートフォンのストップウオッチ機能を使い、他チームの走塁を分析した。
16日の試合後、サードコーチャーとして60点と自己評価した木村は「まだ僕は監督さんの言うことを伝えているだけ。監督さんの前に指示を出さないといけない」。グラウンド上とは違う、真剣な表情だった。
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