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2013年8月16日(金) 東奥日報 ニュース



■ 北東北ドクターヘリ初の県境越え

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 北東北3県によるドクターヘリの広域連携に基づき、秋田県のドクターヘリが今月10日、岩手県に出動していたことが15日、関係者への取材で分かった。今年4月10日から3県連携の試行運航が始まり4カ月で初の県境越えの事例となった。本県の担当者は「連携実績を検証する材料になる」としている。

 関係者の話を総合すると、8月10日午前、岩手県八幡平市で作業事故が発生し、作業員が頭を負傷。通報を受けた地元消防が、岩手県のドクターヘリを要請したが、ヘリは出動中だった。また、同県の防災ヘリが機体整備中で運航できないため、秋田へ出動を要請した。

 要請を受けた秋田赤十字病院(秋田市)のドクターヘリは同日午前9時40分に病院をたち、24分後の午前10時4分に現場に到着。医師が負傷者に必要な処置をした後、秋田県鹿角市のかづの厚生病院に患者を搬送した。患者のその後の容体は明らかにされていない。

 連携試行後、初の出動について、岩手県医療政策室の担当者は「連携のルール通りに運航された。今回の実績を踏まえ、より良い運航体制に向けて検討を加えたい」と語った。青森県医療薬務課の嶋谷嘉英・課長代理は「出動実績があればいいというわけではないが、連携実績を検証する材料となる」と話した。

 3県の広域連携は、今年4月10日にスタート。他県へ出動要請する要件は「多数の傷病者発生時や天候不良時に、県内のヘリが対応できない場合」とし、出動範囲はヘリポートから100キロ圏内−などとした。

 連携開始から3カ月以上たっても県境越えの実績がないため、3県の担当者は7月25日、青森県庁で会合を開き、意見交換した。この会合では、現在のところ、連携体制を進めていく上で、大きな問題点や支障はなく、試行運用を半年程度続けた上で、今年秋にも実績を検証し、正式な協定を結ぶかどうか協議することを申し合わせていた。

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