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事件
【主張】汚染水漏出 レベル評価よりも対策だ
この地下水を原発の上流側の井戸からくみ上げて、海に流せば改善されるにもかかわらず、漁業関係者の理解が得られていない。
安倍晋三首相は7日に汚染水問題への対応強化を表明したが、来年度予算での国費投入だけでは不十分だ。喫緊の課題は漁民の説得である。一日も早い地下水のバイパス放出が必要だ。なぜ、首相は自らその説明をしないのか。
次には、トラブルで点検中の多核種除去装置「ALPS」の稼働促進だ。東電には9月末の補修完了目標を達成してもらいたい。汚染水から、ほとんどの放射性物質を取り除けるこの装置が動けば、事態は大きく改善に向かう。
重要なのは、汚染水と放射能の減量に直結する対策から順に、迅速かつ確実に実施することだ。タンクの増設には限界がある。再び同種の事故も起こり得る。
規制委も汚染水漏れの事故レベルの評定などに時間を費やしている暇はないはずだ。福島事故は汚染水との闘いである。それを忘れると勝ち目はない。
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