ロシア軍爆撃機が領空侵犯8月22日 17時52分
22日正午過ぎ、ロシアの軍用機2機が福岡県沖の日本の領空を侵犯し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して対応に当たりました。
防衛省によりますと、2機はすでに日本の領空の外へ出たということです。
22日正午過ぎ、福岡県の沖ノ島北西の上空で、ロシア軍のTU95爆撃機2機が1分40秒にわたって日本の領空を侵犯しました。
防衛省では、この2機が、朝鮮半島西側の公海上から、九州の方向に接近しているのを確認し、航空自衛隊の戦闘機が、スクランブル=緊急発進して無線で警告するなど対応に当たりました。
防衛省によりますと、2機はその後、日本の領空の外へ出たということです。
ロシアの軍用機が、日本の領空を侵犯したのは、ことし2月以来で、この10年では、これで4回目になります。
防衛省は、飛行ルートなどを詳しく調べ、ロシア軍側の意図などについて、分析を進めています。
ロシア国防省「領空侵犯していない」
ロシアの軍用機2機が福岡県沖の日本の領空を侵犯したと防衛省が発表したことについて、ロシア国防省は22日、領空侵犯はしていないとの声明を出しました。
声明は「爆撃機2機が日本海と太平洋の公海上で計画に沿って飛行を行ったが、国家の境界線は越えていない」としています。
そのうえで、「ロシア空軍のどの航空機もほかの国の領空を侵犯することなく、国際法を厳しく順守する形で飛行を行っている」として、防衛省の発表に反論しています。
電話で厳重に抗議
外務省欧州局の宇山ロシア課長は、ロシア大使館のジョスキー参事官に電話で厳重に抗議するとともに、速やかに事実関係を調査するよう申し入れました。
これに対し、ジョスキー参事官は「本国に事実関係を確認したい」と答えたということです。
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