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はだしのゲン ほとんどの小中学校で閲覧不可
8月22日 18時55分

はだしのゲン ほとんどの小中学校で閲覧不可
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漫画「はだしのゲン」の一部に過激な描写があるとして、松江市教育委員会が小・中学校で自由に読むことができない措置をとるよう学校側に要請していた問題で、市内のほとんどの小中学校で要請を受けて、閲覧できない措置をとっていたことが分かりました。

教育委員会では、今後の対応を検討することにしています。
漫画「はだしのゲン」は、去年12月に亡くなった被爆者で漫画家の中沢啓治さんが、原爆の被害をうけた広島で力強く生きていく少年の姿を描いた作品です。
この漫画について、松江市教育委員会の前の教育長が去年12月に開いた小・中学校の校長会で、「漫画の中に一部に過激な描写がある」ことを理由に、すべての学校に対し、子どもが図書室などで自由に読むことができない「閉架」の措置をとるよう要請したものです。
この問題について、22日、松江市教育委員会の会議が開かれ、清水伸夫教育長は、要請は前の教育長が独自に判断して行ったとした上で、「教育長が独自に学校に要請したことは適切ではなく教育委員の意見をまとめるべきだった」と謝罪しました。
このあと、問題の発覚後、教育委員会が市内49の小・中学校に行ったアンケートの結果が公表され、蔵書がない6校を除く、43校のうち、自由に閲覧できるのは1校で、要請を受けて閲覧できない措置をとったのが41校、以前から閲覧できない措置をとっていたのが1校だったということです。
こうした要請について、出席した委員からは、「要請の拘束力はどの程度あったのか」という質問が出て、担当者は「校長にとってとらえ方はさまざまだったと思うが、拘束力はないと考えていた」と答えていました。
また、アンケートでは24校が「閉架」の必要性がない、もしくは「閉架」を再検討すべきと回答したということです。
きょうの会議では、「はだしのゲン」の取り扱いについての結論は出ず、松江市教育委員会では、今月26日に臨時の会議を開いて、改めて今後の対応を検討したいとしています。

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