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中国 組織的に動員か 反日デモに当局の影「1000円もらって参加」 

 中国各地で発生、日系企業を襲撃するなど一部暴徒化した反日デモでは、多くの参加者が統一スローガンの書かれた横断幕を掲げ、「中国共産党万歳」と叫ぶ場面もしばしば見られた。

 中国政府は「日本は中国人民の声を直視せよ」(外務省)と主張するが、デモの背後には当局の影が見え隠れする。

 「100元(約1200円)をもらってデモに集まった人もいる」。福建省のデモに参加したという男性が打ち明けた。中国シンクタンク研究者は「全国のデモを支援する出資者がいるのは間違いない」と述べ、大規模デモが組織的に行われている可能性を指摘する。

 日本政府が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を国有化した翌日の12日。抗議デモが行われた北京の日本大使館前からやや離れた場所で、公安関係者がデモのリーダー格とみられる人物に「もっと人を集めろ」と話し掛けているのが聞こえてきた。

 大使館前のデモでは、参加者が「中国の領土は神聖不可侵だ」などと同じスローガンの記された紙を持ち、読み上げる光景も。スローガンの最後には「中国共産党万歳」と書かれていた。

 各地のデモが1972年の日中国交正常化以来、最大規模に膨れ上がった15日。湖南省長沙では赤地に白や黄色の文字で「中国領土の侵犯は許さない」などと書かれた横断幕がやじ馬らに配られていた。同様の横断幕はその後も各地で確認された。

 中国は「デモは領土と主権を守ろうとする人民の強烈な声を反映している」と強調、尖閣国有化に対し、中国政府と国民が団結して抵抗する姿勢をPRしている。

 ただ、長沙のデモでは、参加者が「腐敗官僚を引きずり降ろせ」と記した紙を掲げると、当局者が直ちに奪い取った。反政府、反共産党につながる動きは徹底的に取り締まる姿勢を鮮明にした。(共同)

[ 2012年9月20日 07:35 ]

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