餃子の「イチロー」が４０００安打祝福！「記念セット」４０００円

　◆ヤンキース４―２ブルージェイズ（２１日・ニューヨーク）　イチローの日米通算４０００安打達成に、日本列島はお祝いムードに包まれた。歓喜に沸く出身地の愛知県豊山町では「チチロー」こと父・鈴木宣之さん（７０）が「さらに頂点を」と祝福。オリックス時代を過ごした神戸市では、ギョーザ専門店「イチロー」が快挙をお祝いして、２３日から４０００円の「４０００安打達成記念セット」をインターネット上で緊急発売することを決めた。

　世界のイチローが今も「第２の故郷」と公言する神戸市に、ギョーザ専門店「イチロー」本店を構える女性店主・翁金芳（おう・きんほう）さん（５４）＝写真＝は２２日朝、レフト前に抜ける打球をテレビで見届けた。「すごいね。すごい。感動しちゃった」

　緊急販売する「４０００安打記念セット」は、ヒーローの名前にちなんで、オリジナルの味噌（みそ）だれギョーザを１・６キロ（１００個）分、さらに背番号のままに水ギョーザ３１個を付けた冷凍セット。本来は６０６５円分の商品だが、メモリアル価格の４０００円（送料無料）に大幅値下げ。今月末まで期間限定でショッピングサイト「楽天市場」から注文できる。

　１９９５年、翁さんは夫の李登康さん（６６）と別のギョーザ専門店に勤務していた際、阪神・淡路大震災で被災し、職を失った。そんな時、地元ブルーウェーブ（当時）をリーグ優勝に導いた若き日のイチローに勇気を与えられた。９６年、無名選手から大打者に成長した男にちなんだ名前のギョーザ店を開店。「いつかは野球と言えばイチロー、ギョーザと言えばイチローと言われるように」。珍しい味噌だれが話題となり、現在大阪市内にも店舗を構える。

　残された夢がたったひとつだけある。「いつか、イチローさんに店に来てもらっておいしいギョーザを食べてもらいたい。そして御礼がしたいんです」

（2013年8月23日06時02分  スポーツ報知）

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