子供が使える電子マネーとして、事前に現金を入金するプリペイド型電子マネーでは鉄道などで使えるICカード「Suica(スイカ)」や、携帯電話にも対応する「楽天Edy(エディ)」がある。しかし事前に現金での入金が必要だったり、入金した金額は全額使い切る必要がある。
一方、おこづかいクイックペイは、クレジットカード払いのため現金が不要な上、利用金額のみが請求されるため、子供のお金の出し入れを手軽に管理できるメリットがあるという。
後払い型の電子マネーには、NTTドコモの「iD(アイディ)」があるが、中学生以上が対象。JCBは対象年齢を引き下げて、差別化を図る考え。
矢野経済研究所によると、電子決済市場は電子マネーの拡大を背景に、11年度の43兆円から16年度には1.5倍の66兆円まで伸びる見込み。三菱総合研究所の清水浩行主任研究員は「はさみや包丁と同じで、親が早くから子供の金銭感覚を養い、お金の使い方を教えるいい機会になるのでは」と話す。