クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は、10歳から使える電子マネー「おこづかいQUICPay(クイックペイ)」を始める。塾や習い事などで親が付き添わずに一人で外出し、自分で買い物をする機会が増える小学4年生を照準にした。使った金額を後日支払う後払い型電子マネーで、小学生を対象にした仕組みは初めて。
26日から受け付けを開始する。おこづかいクイックペイは、JCBが発行するクレジットカードの会員と生計を同一にする10歳以上の子供か配偶者、または親で、携帯電話の決済機能「おサイフケータイ」が搭載された携帯電話を持っていれば利用可能。利用限度額は最高3万円、1000円単位で決められる。利用日と金額、利用店舗は、保護者などがメールや会員専用のホームページで確認できる。
JCBは、18歳以上が対象の後払い式電子マネー「クイックペイ」の運営を2005年に開始したが、近年は会員数が減少。会員の約半数を30~40代男性が占めており、新たな顧客開拓が課題となっていた。