佐藤　パンツ丸出しでプレー　 ツアー自己ベストも「恥ずかしくて」

１７番、破れたズボンでプレーする佐藤 Photo By スポニチ

　アマチュアの佐藤大平（１９＝東北福祉大２年）が首位と１打差の５位発進した。ズボンの尻の部分が裂けてパンツ丸出しでプレー。恥ずかしさに耐えて７バーディー、４ボギーで回り、ツアー自己ベスト「６９」をマークした。横尾要（４１＝ＥＨ）、今野康晴（４０＝京葉ＣＣ）ら４人が４アンダーで首位に並んだ。

　　パックリ裂けたズボンの臀部（でんぶ）から、黒いパンツが丸出しになっていた。佐藤はこの姿でほぼ１８ホールをラウンド。ツアー自己ベストの６９を出したというのに「恥ずかしさの方が大きいです」と下を向いた。

　実は朝の時点で数センチ裂けていることに気づいていたが、何とそのままスタート。１番で２メートル、２番で１・５メートルにつけ、連続バーディーを奪うも、３番でお尻を触ると裂け目は隠しようがないほど巨大になっていた。

　ギャラリーはヒソヒソ、自分のキャディーはクスクス。穴があったら入りたい心境でプレーし、代わりにボールがカップによく入った。ハーフで着替える手もあったものの、「スコアも良かったので」と“パンツ佐藤”を貫き通した。前日は大学の先輩、松山英樹から「一緒に回る人に迷惑をかけずに頑張って来いよ」と電話でゲキを受けたが、逆にお灸（きゅう）を据えられそうだ。

　この日、日米通算４０００安打を放ったヤンキースのイチローを、「陰の努力家だから」と憧れの人物に挙げる。ヒットでなくバーディーを量産し、恥ずかしい思いを払しょくしたいところだ。 【第１Ｒ成績】