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事件
被災地電気、25日全復旧 宮城・石巻、2年5カ月ぶり
2013.8.20 10:23
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東日本大震災の被災地全域(東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を除く)に、ようやく電気が届く。東北電力は25日、最後に残されていた宮城県石巻市の長面(ながつら)地区と尾崎(おのさき)地区で送電線の敷設工事を行う。震災から2年5カ月、地場産業の再建など日常を取り戻す契機になりそうだ。
「電気は復興の加速に不可欠だ。とにかくうれしい」。長面・尾崎両地区を管轄する石巻市河北総合支所の高橋忠之地域振興課長は送配電網の復旧を喜ぶ。
北上川の河口に隣接する長面・尾崎両地区は震災による津波で甚大な被害を受け、地区全体が水没した。その後、地元自治体は排水作業や道路の応急復旧などを進めてきたが、電気はとまったままだった。
現在は地場産業である養殖カキの処理場や民宿などの再建が一部で進んでいる。ただ、石巻市から居住が認められない「災害危険区域」に指定され、全壊を免れた家屋の住民も帰還のめどが立たない状態だ。
25日には東北電と子会社の計約150人が作業に当たり、残り約4キロメートルの区間で電柱に電線を敷設。同日中に長面・尾崎両地区合わせて13戸の契約者を対象に電気が送られる。
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