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【グラニュース】


小川残留へ 年俸25%ダウン提示に理解

2012年12月19日 紙面から

クラブとの面談を終え、スーツ姿で帰宅する小川=豊田市内で

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 名古屋グランパスのMF小川佳純(28)が18日、豊田市内でクラブ幹部と会談し、チーム残留の方向性を確認した。今季で単年契約を終了する小川は、年俸5300万円から約25%ダウンとなる4000万円プラス出来高での1年契約延長を提示されたもよう。サインは細部の代理人交渉後に行うが、選手会長は来季の観客増に向けてクラブ一丸となることを訴えた。 (金額は推定)

 エースナンバー「10」を背負う選手会長のチーム残留が、事実上決定した。提示を受けた小川は「残留は100パーセント決まったわけじゃないけど、自分はここでやるつもり。頑張っても結果が出なかったら、たたかれたり給料が下がったりするのは受け入れないと」と減額に理解を示した。

 今季は開幕直前の右スネ故障が長引き、序盤は動きにキレを欠いた。ただ、チーム事情に応じて複数ポジションで穴を埋めるなど、持ち前のユーティリティー性は発揮。31試合出場で1得点と、数字的には過去4年間に近い成績を残した。それでも来季は29歳。選手としてもう一度飛躍するために環境を変えることも選択肢に入っていた。

 ただ、残留意思を固めたからには、言うべきことはクラブに伝える。約1時間にわたった会談の大部分は、観客増への訴えに費やされた。「優勝した年は入っていたし、ホームで結果を出さなきゃいけないのもわかってる。同時にグランパスっていう会社全体として、事業部の方にも頑張ってもらいたい。そういう話はしました」

 今季のホーム17試合の合計観客数は、震災のあった昨年からほとんど変わらない29万1632人。優勝した10年からは約4万8000人も減った。「グランパスに関わる全員に責任があるし、逆に力を合わせれば増えるはず」。現状を打破するためには、危機感を共有し、一丸となること。残留を決めた選手会長の熱い思いが広がれば、それは可能なはずだ。 (宮崎厚志)

 

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