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東電に批判噴出 相馬双葉漁協が試験操業検討委開く
| 組合員から批判が相次いだ委員会=22日、相馬市総合福祉センター |
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福島県相馬市の相馬双葉漁協の試験操業検討委員会が22日、市総合福祉センターで開かれ、福島第1原発の地上タンクから放射能汚染水が大量に漏れた問題を批判する声が相次いだ。委員会は汚染水問題の収束が見込めないとして、9月に福島県沖で予定する底引き網漁とシラス漁の試験操業を延期することを決めた。
福島県いわき市漁協は既に、9月に始める予定だった試験操業の延期を決めている。相馬双葉漁協も見送ることで、福島県沖の漁業は中断することになる。
検討委員会には組合員や仲買業者ら約80人が出席した。東電担当者から報告を受け、出席者から「対応が後手に回っている」「今後も水漏れが続くのではないか」と問題視する声が上がった。汚染されていない地下水を海に流す東電の計画については「仕方ない」と賛同する意見も出た。
佐藤弘行組合長は「延期はやむを得ない。国と東電は汚染水対策と風評被害を広げない対策に努めてほしい」と話した。
相馬双葉漁協は昨年6月に試験操業を始め、魚種と海域を広げ、放射性物質の検査をしながら市場に出していた。
2013年08月23日金曜日
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