福島第1原発の地上タンクから放射能汚染水が大量に漏れ出した問題で、東京電力は22日、同じ型の別のタンク2基から微量の汚染水が漏えいした可能性があることを明らかにした。
東電によると、2基は山側にあり、東電の同日の点検で、1基は毎時100ミリシーベルト、もう1基は10ミリシーベルトの放射線量がともに底部の継ぎ目部分付近で観測された。
継ぎ目部分は乾燥しており、東電は「汚染水がにじみ出た」と説明している。
1基はことし4月、もう1基は昨年12月に使用を開始した。
点検は同型タンクから305トンの汚染水漏えいが発覚したのを受けて実施した。同じ型のタンクは約350基あり、うち300基を調べた。残り50基も調査する。