名古屋グランパスのFW永井謙佑(24)が22日、グランパス復帰後初のホームゲームとなるC大阪戦で、相手の日本代表FW柿谷曜一朗(23)をしのぐ活躍での代表アピールを宣言した。「ここで曜一朗より点を取れれば、いいアピールになる」と、ブレーク中の同年代にメラメラと対抗意識を燃やした。
あえて、名指しした。炎天下での軽めの調整を終えた永井は、C大阪戦に向けて言った。「永井対柿谷曜一朗っすね」。相手にはロンドン五輪でともに世界と戦った山口、扇原、杉本もいる。だが、永井が対抗意識を燃やしたのは、かつてU−19日本代表でともにアジアと戦い、今、最も旬な男・柿谷だった。
「柿谷効果にあやかりたい。ここで曜一朗より点を取れれば、いいアピールになる」。率直な言葉を並べたのには理由がある。ブラジルW杯への逆転出場を信じてグランパスに復帰した永井にとって、日本代表の1トップとして14日のウルグアイ戦に先発した柿谷は、超えるべきライバル。同じ土俵での対決の構図を強調し、柿谷より強烈なインパクトを残せれば、最高のアピールになる。
もちろん、グランパス復帰後初のホームゲームにも気持ちは高まる。チケットは完売の勢いで、大観衆も永井VS柿谷を後押しする。
スーパーサブでの出場が濃厚だが、21日には夕方の若手練習に加わって精力的に汗を流し、名古屋の暑さに体を慣れさせた。「がんばるだけっすね」。ロンドンの再現となるパフォーマンスで、スピードスターが世間とザックの視線を奪う。 (宮崎厚志)
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