【NQNニューヨーク=古江敦子】22日の米株式相場は小幅ながら反発して始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比15ドル59セント高の1万4913ドル14セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は19.33ポイント高の3619.12で推移している。中国とユーロ圏の経済指標が改善。米量的金融緩和が早期に縮小するとの見方が上値を抑えているが、景況感が持ち直して買いが先行した。
英金融大手HSBCが22日発表した8月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が好不況の境目となる50を4カ月ぶりに上回った。ユーロ圏の製造業関連の経済指標も改善し、世界景気が持ち直しているとの見方につながった。
マイクロソフトや非鉄のアルコアが上昇。大手銀のウェルズ・ファーゴは小幅高。人員削減を発表し、収益性向上につながるとして買いが入った。増益決算を発表したディスカウントショップのダラー・ツリーも上げている。
一方、IT(情報技術)のヒューレット・パッカード(HP)が下落。四半期決算が販売の低迷を浮き彫りにし、収益の先行き不透明感から売りが広がった。減益決算を発表したカジュアル衣料のアバクロンビー・アンド・フィッチが大幅安。決算で最終赤字が拡大した総合小売りのシアーズ・ホールディングスも売りに押されている。
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