米ナスダック、システム障害で全銘柄の取引を3時間停止
8月22日(ブルームバーグ):米ナスダック市場は22日、システム障害で上場銘柄の取引を約3時間停止した。米市場では20日にも米ゴールドマン・サックス・グループによる株式オプションの誤発注が発生したばかり。
米証券取引所運営会社2位のナスダックOMXグループは22日午後0時過ぎに全銘柄の取引を停止した。取引停止は他の多くのプラットホームにも影響を与えた。株価情報を配信するフィードシステムにトラブルが発生したとナスダックはウェブサイトで説明した。
米国で売買高が最も多いアップルやインテル、フェイスブックなどの銘柄の取引が実質的に停止した。この結果、全米で流動性が低下し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の出来高も減少した。
BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のデリバティブ(金融派生商品)担当シニアトレーダー、マックス・ブライアー氏は電話インタビューで、「本当に怖いのは、われわれのせいではない障害のために何らかのリスクを負わされることだ」と指摘。「情報が途絶えたり、取引ができないと、リスク管理やポジションテークが阻害される」と述べた。
ナスダックはニューヨーク時間22日午後3時25分(日本時間23日午前4時25分)前後に取引を再開した。取引再開後、アップルの株価は499ドルから504.10ドルの間で大きく変動した。
原題:Nasdaq Shuts Trading for Three Hours in Latest ComputerError(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Sam Mamudi smamudi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/23 07:34 JST