博多で謝国明をしのぶ千灯明祭08月22日 10時33分
5013611481_20130822103521.mp4
13世紀の博多に中国の文化を伝え博多の町の発展に尽くした貿易商、謝国明をしのぶ千灯明祭が21日夜、福岡市で開かれました。中国・宋の貿易商だった謝国明は13世紀に博多に移り住み、中国と日本の貿易や文化の交流に生涯、力を注ぎました。
千灯明祭はその功績に感謝しようと博多区で毎年行われているもので、ことしも地元の人たちが「大楠様」と呼んで親しんでいる大きなくすのきの切り株のまわりに集まりました。
この切り株の下に謝国明の墓があると伝えられていて、21日は取り囲むように飾られた灯籠にあかりがともされました。
会場では、不景気だった年に謝国明が住民にそばがきを作って元気づけたとされていることにちなんで手打ちのそばも振る舞われました。
参拝に訪れた人たちは手を合わせたり線香を手向けたりして博多の町の発展に尽くした謝国明をしのんでいました。